まいとん

空飛ぶゆうれい船のまいとんのレビュー・感想・評価

空飛ぶゆうれい船(1969年製作の映画)
4.0
子供向けに噛み砕いてあるとはいえ
内容はメディアを支配した巨大産業体の話です
プロットが二転三転して非常に凝っています
現在のアニメは自己の内面を見つめるような作品が多いですが、この作品は社会批評ものです
あっけなく母が死んだり肉体が消える毒に冒されたりトラウマレベルの恐怖もふんだんに盛り込まれています
広告代理店が経済や軍事に結びついているような話なので今でも評価が高いのは頷けます
自分が好きなジュースを飲んでいるだけのことが世界破滅レベルの陰謀に加担しているという、しかも広告に飲み込まれていて本当に好きだったのかどうかも分からないという展開はあまりにも現代的です