タタキング

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのタタキングのレビュー・感想・評価

3.7
予習。
とにかく画面が良い。前作から4年しか経っていないが、3Dを使用した背景など特にヴンダーの外観や内装のデザインカメラワークは目を見張る。
正直、9年前のこの作品の画面のレベルに達しているアニメ作品が幾つあるか疑わしい。
前半30分は露骨にやる気が見えるのだが、中盤部のネルフの連伴での止め絵演出から絵としての魅力が下がると感じた。
多分これは、ストーリーの理解が及ばず見る気が失せたのだと思うが、やはり画を見るにも萎えないレベルのストーリーは必須。
内容は、前作までの学生の葛藤という汎用性のあるテーマから、14年眠っていたシンジの葛藤と、当てはまる人間が確実にいないテーマにすり替わるので、そりゃ共感できない。そのテーマさえも置き去りにしていき見る気は失せる。

しかし、9年経過したが、エヴァを作る人々の当時の技術は今のアニメと比べても見劣りしない素晴らしいものであるし、時代に取り残された庵野がシンジと自分を重ねる必要は無いと思う。
明日はこの9年でのアニメの技術進化とこれから目指すべき映像の手本として作品を見に行くつもりである。
逃げずに完走おめでとう。
タタキング

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