かぼちゃ

贖罪のかぼちゃのネタバレレビュー・内容・結末

贖罪(2012年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

エピソードごとに区切られているドラマだが、同級生の死をその母親に脅され、罪悪感を抱きながら15年間生き続ける少女達4人中、最初の3人のエピソードが、あまりにもその過去にこだわりすぎていて、15年経つ割には何も変わらず罪悪感から逃げられずに生活していて、不自然だと感じた。しかしそれが、4人目のエピソードでガラッと変わる。あ、この人よく映画で脱ぐ女優さんだ、と出てきた瞬間思ったが、やはり脱いだ。そして同級生の殺人事件以前に、家庭環境に嫉妬や憎しみを抱いていたので、殺人事件があったとてそこまで深刻に考えず、追い込まれずに済んだのだろう。殺人事件よりも家庭に、姉妹関係で既に歪んでいたのだ。
話の展開としては、先が読めないというより、突然過去の元彼が出てきてそいつが犯人だったという、先の読みようがない内容だったが、面白かった。結局えみりの母親は、人を殺したり職を失ったり逮捕されたりするえみりの同級生たちと違って、えみり以外何も失っていないのだが。息子も夫も健在な、良い家庭なのに、なぜそこに愛情を注ごうと、娘を忘れろとは言わないまでも、家庭を大切にしようとしないのか。

御曹司で良い人格で、妻のことによく気がつく夫が、いちばん非現実だった。
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