悪とユニコン

ヒドゥン・フェイスの悪とユニコンのレビュー・感想・評価

ヒドゥン・フェイス(2011年製作の映画)
4.3
指揮者エイドリアンはコロンビア交響楽団から誘いを受けて、恋人とともにスペインからコロンビアへと移住する。屋敷を借りて、そこで二人は暮らしていたが、ある日恋人はメッセージを残して失踪してしまう。
サスペンス+ホラー+ラブロマンス。

隠れた良作。こんな独創的なアイデアが施されたストーリーの映画は未だに観たことないです。派手な演出など全くないが、独創的で実験的なアイデアと役者の演技力のおかげで、興味津々のまま最後まで楽しめました。
例えるなら前菜・スープ・魚料理・ソルベ・肉料理・デザート・飲み物がでてくるフルコースのディナーにもて成されて満腹になった気分だ。
喜怒哀楽はもちろんの事、人間の持つあらゆる感情が見れるのではないか、と思える程心情が豊富に凝縮されたセンセーショナルな作品。人間の愚かな部分と純粋な部分が垣間見れた。
全く無駄がなくスマートで見事な起承転結は観賞者を虜にするに違いない。

この作品好きな人には『ドット・ジ・アイ』をオススメします。

注意1:くれぐれも観賞前にこれ以上あらすじを調べたり予備知識を増やしたりしないように。
注意2:内容は別にエロくなくてしっかりとしていて、サスペンスなどに分類されるべき作品ですが、レンタル店によってはエロチックコーナーやアダルトコーナーに配置されているみたいです。パッケージの外見で勘違いされ易く損している作品。