悪とユニコン

リプリーズ・ゲームの悪とユニコンのレビュー・感想・評価

リプリーズ・ゲーム(2002年製作の映画)
3.7
イタリアの豪邸に住むトム・リプリーは悪友にロシア系マフィアのボス殺害の依頼をされる。リプリーは無関係の第三者ジョナサンを殺人に利用するゲームに着手する。サスペンス。

『リプリー』の20年後位を描いた続編です。

昔のリプリーとは違い、人を殺すことに躊躇や苦悩することがなくなっていて、まさにゲームを楽しんでいるかのように卒なくこなす悪魔となってしまっている。
ジョナサンの良心からの後ろめたさ・動揺とリプリーの冷酷さが対照的に描かれていて、いわば″塩と砂糖″手法によって善と悪を浮き彫りにしている。
ジョナサンの視点にたって、リプリーは救世主なのか、悪魔なのか注目してみて下さい。