悪とユニコン

闇の列車、光の旅の悪とユニコンのレビュー・感想・評価

闇の列車、光の旅(2009年製作の映画)
3.6
ホンジュラスの若者がアメリカへ移住しようと貨物列車を使って不法入国を試みる。そこで若者の男女が運命的出会いをする話。シリアスヒューマンドラマ。

ホンジュラスの治安の悪さが際立っていた。顔面を含めた全身にタトゥーを入れたギャング集団のローカルルールの13秒リンチルールが野蛮で残酷で、観ていてゾッとします。
発展途上国ゆえに、貧しい境遇に育ちやむを得ずギャングになる者と、将来性を考えてやむを得ず遠くへ移住しようとする者たちの織り成す物語である。スリリングな逃走劇を交えながらホンジュラスの人々の生活事情や価値観が見れて良かった。発展途上国ならではの恋愛事情であり、危なっかしい命懸けの恋ですね。

日本人の自分にとっては、別世界であり得ないと思える事が多いが、主人公の意気込みにはシンパシーを感じ取れる部分もあり考えさせられる。

この作品好きな人には『シティオブゴッド』『地獄の逃避行』をオススメします。