悪とユニコン

ロスト・シティZ 失われた黄金都市の悪とユニコンのレビュー・感想・評価

3.5
ボリビアとブラジルの国境の測量に任命された少佐はある発見をする。それをきっかけに、古代遺跡探索への冒険の魅力に心を奪われる話。伝記。(アドベンチャー+ヒューマンドラマ)

どちらかというと冒険よりもヒューマンドラマ部分に重点が置かれている。
家族や同朋たちとの揺れ動く人間関係の苦労と過酷な冒険の困難さをわかりやすく描いている。
本人はアマゾン奥地に遺跡があると信じて止みませんが、過酷で危険な冒険に周囲の方々の理解を得るのが難しく、家族や同朋たちが離れていき冷ややかな目でみられるシーンは印象的でした。
冒険をとるか、家族をとるか、両立するのは困難で、いづれにせよ失うものがある悩ましい問題です。
結果うんぬんよりもその過程や信念が大事だなって感じました。理解を得られるまで異端者扱いされたりもしたが、周囲の信頼され、とりわけ息子から敬慕されていて偉大な方だったんだなぁと伝わります。
こんな冒険者が実在していたのかと複雑な思いにさせられました。
この映画からの教訓は「周囲の人にとっては価値なくても、自分にとって物凄く価値のある物事や我を忘れる位熱中できる趣味を見つけたい」ですね。

冒険っぷりが足りないとか、思ってた映画と違ったとか、冒険重視の映画を観たかった方には『インディージョーズ』『ハムナプトラ』『ナショナルトレジャー』『ザ・ビーチ』などをオススメします。