みんと

ル・コルビュジエの家のみんとのレビュー・感想・評価

ル・コルビュジエの家(2009年製作の映画)
3.9
えーーー?!何これ?!
独特でヘンテコだけど面白い!

間違いなく好みは別れるだろうし、それが平均スコアにも反映されてる。けど、コレは隣人トラブルがテーマのアート作品?想像の斜め上を行く迷作じゃないかな?笑

20世紀をを代表する建築家ル・コルビュジエ設計のクルチェット邸を舞台に描かれるアルゼンチン映画。

キャラも間も音楽も、アートの鏤めも(そもそもクルチェット邸自体がアートだけど)独特。隣人トラブルと言う万国共通のもめ事をシュールにシニカルにそのうえアート作品として印象付けるって斬新。

そもそもオープニングの映像から既にアート、そして椅子、人形劇、イラスト、オブジェ(コレは少々お下品?笑)…。
ワクワクさせる仕掛けがエンドクレジットの最後の最後まで盛り込まれてて神経が行き届いてる。ゆるいくせに緻密とでも言うか。

なんと言っても登場人物それぞれの印象が最初と最後じゃ全く違って来るのが興味深いし面白い。あのヤバいオジサンが意外とまともだったりとか…
ただ、衝撃のラストはシュールが過ぎて笑えないけど。


同じ監督脚本の『笑う故郷』はもうひと息ハマり切れなかったけど、コッチは楽しめた。面白かった。
みんと

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