2013年のアカデミー賞作品賞です。実際にあったイラン米国大使館襲撃事件から大使館員6名を「偽映画のでっち上げ」で逃がすCIA職員を主人公とするサスペンス。
個人的な映画の見方として登場人物の役割やミッションの目的地を見る側にどうやって映画の文脈で説明仕切るか、ということに注目しています。本作では偽映画プロデューサーに始まり、CIAと国務省、助け出される大使館、大統領がパズルのようにそれぞれの役割をピッタリこなすのですが、置いてけぼりならずに見ることができました。
昨今中東情勢がきな臭くなってきたのでアメリカと中東に触れた映画を見たくて選びました。アメリカが相対的に(一方的に)強かった時代はアメリカの力によって何でも平定できるといういわば「正しさ」がそこにありましたが最近は何故アメリカが中東に関わり続けているのかよくわからなくなってきましたね。
少なくともこの映画ではアメリカってやっぱりすごいなと思わされますが、何十年かしてまた見返したらどのような感覚を持つか。
久しぶりにハラハラドキドキの作品に出会えて満足でした。