保護犬、保護猫の殺処分問題に取り組む林遣都演じる獣医師と仲間達の物語。犬部を結成した獣医学部時代と一介の獣医師として学生時代からの志を体現し続ける二つの場面を行き来しながらストーリーが進んでいきます。
動物達の命を救いたいからこそ、外科実習を避けて強い思いを貫く者とと、現実に向き合い愛護センターという名の保護犬の最終目的地を変えようとするも耐えられず折れてしまう者。そんな2つの事例理解として本作を鑑賞しました。
ある目的に対する複数のアプローチはどちらが正解ということはもちろんなく、志があるからこその行動に敬意を表したい。愛されなかった動物が苦しい最期を迎えるのは心が痛む。
こういう映画作品に触れた大衆が問題を自分ごとで捉えて草の根的に意識が広がらないと問題は解決しない。
興行収入がいい悪いではなく社会インフラとしてこういう映画が残ることが大切。子どもの教育にも良い。