本作を見た後に「エール!」を鑑賞した時の自分のレビューを久しぶりに読んだら、同じことを考えてました。乗り越える障がいではなく、個性であるということ。
クライマックスに近い大事な二つの歌唱シーンでの演出はかなり痺れた。ろうあ者にとっての音楽というものの現実とその答え。音楽の楽しみ方は一つではない。ルビーの歌声は圧巻なんだけど、これは単なる音楽映画ではない。
2人で湖に飛び込むカットも印象に残った。怖がらずに挑戦しないとならないと頭でわかっても飛び込めない。でも飛び込むと案外楽しかったりする。たぶん家族を支えながら漁業に従事する方が楽だったかもしれませんが、家族が勇気をくれて挑戦の気持ちが固まる。
スッキリする綺麗なラストシーン。素直な心で家族を応援できる素晴らしい作品でした。
