中心にあるのはユングとフロイト、その間にいる女性ザビーナによる会話劇。高尚そうかと思いきや、わりと下世話な性衝動にまつわる話。話のスケールが小さく、深みもあまり感じられず。
つまるところ、セックスしたいって思ったからする、でもそんなんじゃいけない…っていう理性と欲望とのせめぎあい。ただそれだけのことを、勿体ぶったような言葉遣いでやり取りしている様子を見守る映画。
一夫一妻が正しいとされるシステムに対して、人間の欲望はそうなっていないんだよな、、と思ったり。
本来、欲望を解放し自らを抑える枷をはずしたら、特定の相手とだけしかセックスしないなんてないわけで。。
キーラ・ナイトレイは綺麗所な人なのに、ここまで振り切って演じたのは心から偉いと思う。「はじまりのうた」との振り幅たるや。。