もちお

高地戦のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

高地戦(2011年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 字幕版です。

 以前から気になっていた作品です。
 ただ、きつそうだと思い、避けていました。
 今回覚悟した上で観たのですが、圧倒されました。
 観ていて苦しくなる場面が多かったです(誉めています)。

①印象的な点
・戦争の悲惨さ
 本作では過酷な戦場が描かれます。
 高地の取り合いや浦項での戦いが壮絶でした。
 お酒を飲みながら談笑する場面が微笑ましかったので、戦闘の場面がよりきつかったです。
 停戦合意で終わりと思わせての最後の戦闘で気分が悪くなりました(誉めています)。
 ラストの写真で更に悲しくなりました。
 苦かったです。

・スヒョクの変化
 かつて戦場で怯えていたスヒョクが逞しい兵士になります。
 その変化の理由が悲しかったです。
 戦場では人間性を残していられないことが伝わってきました。

・浦項での惨劇
 戦場の厳しさが描かれていました。
 「浦項で何があったのか?」というミステリー要素としても印象的でした。

・イリョン大尉
 頼りになるリーダーでした。
 モルヒネ中毒がつらかったです。
 最後の演説に胸が熱くなりました。
 最後の傷ついた体に絶望しました。

・二等兵のソンシク
 彼の優しい笑顔が印象的でした。
 透き通った歌声も良かったです。
 そんな彼が殺される場面で、胸が痛くなりました。
 終盤での合唱もつらかったです。

・南北の交流
 お酒や手紙などでの南北の兵士たちの交流が印象的でした。
 穏やかな交流が描かれるほど、「もう戦うのをやめてほしい。」と強く思いました。
 色眼鏡が特に印象に残りました。

・2秒
 名前の由来が恐ろしかったです。

・新しい隊長
 融通が利かないですし、頼りになりません。
 一方、彼も懸命に頑張っていたと思います。
 絶妙なバランスに感じました。

・子供の手

・出演されている方たちが豪華
 皆さん演技が素晴らしかったです。
 特に以下の方たちのご出演が嬉しかったです。
 シン・ハギュンさん(『エクストリーム・ジョブ』)
 イ・ジェフンさん(『建築学概論』)
 イ・デビッドさん(『スウィング・キッズ』)
 コ・チャンソクさん(『ハロー!?ゴースト』)
 リュ・スンリョンさん(『エクストリーム・ジョブ』)

②まとめ
 いい映画でした。
 目を背けたくなる場面が多かったです。
 その分、戦争の悲惨さが伝わってきました。
 観て良かったです。
もちお

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