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情熱のピアニズムのカーネルのレビュー・感想・評価

情熱のピアニズム(2011年製作の映画)
3.7
いきつけの珈琲屋のマスターに勧められ、大好きなペトルチアーニの見たくない部分も、まるッと見てみようと。

ピアノ演奏については周知の通りだと思います。強くて早い超絶技巧。『チュニジアの夜』からの一連のシーンは必見。
演奏テクの解説も貴重なり。

生まれてから、どんな家庭でどんな環境でピアノに触れるようになったか。
どのような経緯でプロになったか。
フランスを出てアメリカに行きブルーノートと契約し………。
全てがパワフルでエネルギッシュ!!

体のサイズから考えるとかなり大きめな印象の手。そこからうち出るあの強いタッチの演奏では、やはり指や腕などの骨折はしてたんだな。それでも痛みをこらえながら演奏続行。パートナーは涙したと。

骨が脆いので普段は自分で歩かない。
ツアーなどでもステージのピアノ前に行くにも、どこにいくのもまるで赤ちゃんのように誰かの腕に抱えられて行くのだけど、たまにその彼の手にはタバコがあったりしてwカッコイイの!

女性にモテて結婚同棲を数多く経験してるのは知ってたけど、女性の方から寄ってくるのかと勝手に思い込んでました。
とんでもねぇ!ミシェル、ガンガン攻めてくし、なかなかの色男のプレイボーイだったんですなw

彼が子供を持とうとした時、遺伝の可能性を指摘されても夫婦合意で出産に至ったのですが、やはり遺伝は発症。
その息子もミュージシャン(ギタリスト)になっています。
インタビューで喋ってますが、小さい頃はなぜ産んだ?と思ったって。
(彼は1m32㎝ 父は1m9㎝)
そして〝奇異な人〟ではなく〝特別な人〟を目指すようになったのだと。
周囲からも子を持つことで色々言われたミシェルですが、彼は子煩悩ぶりを見せたようです。実際幸せそうに見えました。

病気のせいで老化が進んでいたんですね。
享年36とはな〜。びっくり。
最後の年は年間220公演だったって。
周りはかなり心配していたのに。
自暴自棄的なところもあったのかもしれませんね。

人生を150%生きたピアニスト。
人を惹きつけるミシェルは没後25年でもカッコよかった。

見られて良かった。
U-NEXTありがとう〜w
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