いやはや、まさかこんな悪趣味なものとは知らなかった。
冒頭のタイトル出しが良き!
すーっと出てくる感じが春画先生の奥ゆかしさなのか?と、初めはいい感じだったのです。
文鎮で局所を隠しての色味や筆遣いの話などは、ほうほう〜と。さらに円山応挙とかまで出てきて、おっ!と思ったのに〜
その後の春画の扱いが酷い。
春画が、単なる気を衒った〝道具〟の一つとしてしか扱われていない。もう少し〝春画〟をちゃんと扱って欲しかったよ。
春画好きの方々に失礼なのでは?
(あの秘密パーティみたいな春画鑑賞会の描き方がどうかと思うぞ。)
物語としても酷い話にしか思えない。
春画先生(内野聖陽)のキャラが予想外の変人ぶりで辟易とした上に、弓子(北香那)と辻村(柄本佑)との関係性が悪趣味極まりない。笑えなかった〜
さらに安達祐実演じる女………も、もう見ていて哀れになってくる。(俳優が悪いわけじゃない)
安っぽい粘度高めの変態性に終始して、私には合わなかったです。廣木隆一監督の『夕方のお友だち』のような潔さと物語性がないと付き合いきれない。
ワードセンスもないし。
今どき〝三本目の脚〟とか、鼻白らむw
がーっかりな1作でしたよん♪と。
俳優さん達も大変だな〜
北香那の怪演というか力演(笑)には頭が下がる。
柄本佑は『火口のふたり』を思い出させる頑張りっぷり。