カーネル

四月になれば彼女はのカーネルのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.0
原作読了
映画製作・プロデューサーとしての川村元気は知っていたので、作品の映画化を知って読んでみたわけですが、どうもしっくりこなくて映画を観る優先順位をグっと下げようと思ったところ、監督が山田智和と。
先だってたまたま古いBRUTUSを見てたら、写真家森山大道と映像作家としての山田智和の対談が掲載されていてのを読んだばかり。
山田氏のKID FURESHINO のNHK作品やMVを見ていたので興味があったんだけどまさかこの映画を監督していたとは!(初監督作品)
ってことで、観てみたよと。

んー
原作読んで、綺麗すぎる、洒落臭い、と思ってましたが
映画はさらに薄くなったね
2時間にまとめるには仕方なかったのでしょうか?
佐藤健が仲良しの川村さんの原作に惚れ込んだというわりに、原作と変えてきたなぁ………。
どうやら原作の〝再解釈〟をしたらしいのです。
脚本に山田監督と並んで原作者がちゃんと名を連ねているので、これはこれで見て欲しいのだろうけれど、私にはしっくりこず。

フジ(佐藤健)とハル(森七菜)が別れた理由でもある物語のキーパーソンの存在がバッサリと切られているので、がっかり。そこが一番見たかった点だったのに。
あと弥生の妹純を河合優実がやるので???と違和感感じてましたら、原作の妹とえらい違ってびっくり。それによってフジの負のイメージが薄くなって、なんだかズルい〜
ラストも弥生(長澤まさみ)の行動には違和感。
森七菜が幼く見えすぎて、ハルのキャラと違うイメージだったな。
ペンタックスの中島歩、タスクの仲野太賀も勿体無い使い方してるので残念極まりない。

映像は綺麗。
潤沢な予算を海外ロケに当てたのか、それはそれは綺麗なものでした。どうせあそこまでやるなら原作通りにラストも海外にして欲しかったな!

一番良かったのは
藤井風が歌う主題歌でした。
カーネル

カーネル