ぺここ

バッファロー’66のぺここのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
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何十年かぶりに再見。
公開当時はオシャレ映画として持て囃されていましたね。
今観てもギャロやリッチのファッションがオシャレ。冒頭のギャロが雪の中ベンチに座ると、お尻の割れ目が見えるの。当時のボトムは履き込みが浅くて座るとああなったと思い出されました。
あと、現在のオーバーサイズという概念もなくピチピチのサイズ感がカッコいい時代だったのです。
そんなタイトなシルエットに赤いブーツを合わす痩せぎすのギャロのセンスよ。
全体的な映画の色遣いといい、確かにカッコいい。

ギャロ演じるビリーは口うるさくナイーブ。
それはそれは面倒くさい男でレイラもよくこんな奴に付き合ってやるもんだと思います。
そんな男に育ったのはひとえに愛のないビリーの両親のせい。どこかユーモラスに描写されているもののビリーの両親のシークエンスはしんどい。そんなシーンを見たからレイラもほだされたのかな。

孤独な男の人生にあんな天使みたいなレイラが降ってわいてくるなんてファンタジーなんだけど、恋に落ちるって理屈じゃないんだろうな。
一筋の光みたいな存在がビリーに与えられて良かったと思えるラストでした。
観客はビリーに感情移入するからよかった、ってなるけど、冷静になれば、まあ、男の都合のいい妄想映画ではあります笑

あと、犬は画面の外で死にます。
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