このレビューはネタバレを含みます
偉大なる2pacの自伝書的な映画。2pac好きなら最高の映画だ。他の映画でも例えばレーベル視点、例えばビギー視点で必ず語られる2pacだが、この映画の特筆すべき点は2pacが自らの映像、写真を見て語りかけるような構成で、出生から凶弾に撃たれ亡くなるまでをあくまで2pacの目線で語られるというのがすごく感情が伝わっていい。まさにHOW TO 2PACとも呼べる映画だろう。意外とデスロウや東西戦争、ギャングスタと売り出し悪いイメージは多いものの彼がなにを考え、そしてなにをラップにしたためたのか、サグライフとはなにか、当時のゲットーのメッセージを伝えるため、仲間のためにラップをしていたことが伺えて、単純に曲だけ聴いても非常にかっこいいのだけど、そのような背景が知れるとさらに曲を聴く時感慨深いものになり非常にいいなと思う。個人的にはやはりCalifornia Loveが好きである。
また、「ジュース」などの映画に出演した秘話も知ることができ、音楽だけではない2pacの一面も知ることが出来るので、非常に内容の濃い、素晴らしい映画だったと思う。本人も色々思ったことを言ってしまうタイプで敵も多く、様々なトラブルが絶えなくて亡くなってしまったが、これほどまで影響力のあるラッパーが亡くなったのは本当に残念である。