ビル・マーレイ監督(共同)/脚本(共同)/主演作。ピエロ扮装版『狼たちの午後』で始まる、男女男の『アフター・アワーズ』的な一夜の不条理彷徨。J・デミやR・ハワードが候補に上がるも最終的には「われらこそ適任」と脚本ふたりが監督を。怒涛の乗り物乗継逃避行。傑作！
彷徨うマーレイ&デイヴィス&クエイドら三人の背後に見えるピントの合わぬ朧げな夜景の中でポツリポツリと目立つ色鮮やかな光は、ブレッソン『白夜』の感じを思い浮かべたりも。撮監チャップマン、良い仕事。マーレイの監督作はこれ一作のみ…あまりに惜しい。
2020/10/18
