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ダーティ・セブンのmhのレビュー・感想・評価

ダーティ・セブン(1972年製作の映画)
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はやっている映画を貪欲に取り込むのがマカロニ・ウェスタンなら、その面目躍如たる一本。
元ネタは「荒野の七人(1960)」「ワイルドバンチ(1969)」「荒鷲の要塞(1968)」と節操ないけどちゃんと一本にまとまっている。なかでも大枠は「特攻大作戦(1967)」となっている。
「特攻大作戦」の原題が「The Dirty Dozen」で、この映画の邦題にかかってるんだけどそんなんだれがわかるん? (この映画の原題は「Una ragione per vivere e una per morire」)
ようするに南北戦争で「特攻大作戦」をやってる。魅力的な役者さんを揃えられるのもマカロニ・ウエスタンの美点ですね。
シーンごとは面白いけど、俯瞰でみるといまひとつなのは、やっぱり元ネタが別にあるからなんだと思う。独創的なアイデアを形にする際に、神様がきまぐれでマジックを与えてくれる。パクったものにはそのマジックが存在しない。
ローテクなんだかハイテクなんだかわからない砦のセキュリテイシステムとか、ロープが引っかかって外れそう!でも平気だったとか、そういう部分も楽しく見た。
それなりに面白かった。
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