スティーヴ・カー監督作。
ショッピングモールの警備員が人質立て籠もり犯に立ち向かってゆく姿を描いたコメディ。
全米で大ヒットを記録したものの日本では劇場公開されなかった痛快コメディで、主演はコメディアンのケヴィン・ジェームズ。2015年には続編も製作されています。
警察官になることを夢見るショッピングモールの太っちょ警備員:ポールが、人質を取ってモールに立て籠もった犯人一味にたった一人で立ち向かってゆく様子を描いたアクションコメディで、人質の一人で主人公が想いを寄せている美人ヒロイン:エイミーとの恋の行方を絡めています。
アメリカの標準的なショッピングモール(+α)を舞台に繰り広げられるシングルファザーの肥満警備員vs立て籠もり犯の攻防を活写した作品で、モールという舞台設定を活かした演出が楽しさ満載となっています。売り物のスポーツ用品を武器として使用したり、日焼けサロンで格闘したり、子ども用ボールプールに落下したり、展示車で大爆走したり…と自由度の高いハチャメチャな展開が観ていて楽しいですし、意味もなく前転&スライディングしてヒーローを気取ったかと思えば、今度は持病の低血糖症で急に力が出なくなってしまう主人公の孤軍奮闘がコミカルに描かれています。
蛇足)
他にショッピングモールを舞台にしたコメディ映画では、ケヴィン・スミスの『モール・ラッツ』(95)があります。