プレコップ

ビガー・ザン・ライフ 黒の報酬のプレコップのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

息子が特殊能力を持ってない「シャイニング」

教師とタクシー無線の交換手を兼ねるエドが難病になる。医師に処方された苦痛を和らげる薬は精神的な副作用があり、それによるパラノイアで石原慎太郎みたいな態度になったエドのクソったれ感が満点。
また、エドがラストで病院に連れて行かれ、目覚めた直後に発したセリフの衝撃も凄かった(「太陽を消せ」、「お前はリンカーンじゃないな」)。これだけでエドが狂ってしまったことを的確に表現できている。

エンディングは家族が再び近づいていったことを描写すると同時に、母子がこの父親を抱えてこれからも過ごしていかなければならない絶望感をはらんでいる演出がうますぎる。絶望感で言うと、エドがリッチーを攻撃しようとする直前ににテレビで子ども番組のコミカルな音楽を流しだすところもギャップによる絶望感と狂気感が上手く出ていた。
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