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恐怖の吸血美女
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『恐怖の吸血美女』に投稿された感想・評価

Cem
4.0
『バンパイア・ラヴァーズ』の後継作😚花嫁学校を舞台に女吸血鬼カーミラが次々と若い娘を襲う惨劇と皮肉な愛の姿を描くゴシックホラー✿.*
美女の叫びとともにオープニングに入るのめっちゃ好き〜😚干からびたミイラに処女の血を浴びせると美女に変身★ハマーのゴシックホラーは上質でほんと大好き。美女だらけでエロティック、セットやロケーション、美術品から何もかもが素敵🌹
悪い噂で学校が潰されたら困る!と、校長が事件をうやむやにするところがクズで面白い
黒魔術の儀式により19世紀の世界に蘇った女吸血鬼が、貴族の少女たちが生活する女子寮に潜り込んでしまう。"百合系ヴァンパイア"の古典「女吸血鬼カーミラ」を題材に取っている、ハマー・フィルム"カルンシュタイン三部作"の第2作目。

取材旅行を続けている小説家の青年視点で、物語が進行。大自然の中に佇む女子校を訪問した際に、新入生の少女と相思相愛になるのだが、"死体の首筋に不可思議な穴があく"という変死事件の発生にともない、ナンタラカンタラ。

女子寮が舞台のため、女優陣のオッパイ・サービスが登場するが、前作「バンパイア・ラヴァーズ」と比べると、見世物的なエロが控えめな印象を受ける。その一方、女吸血鬼が妖力を駆使するシーンを、主観ショットで表現する手法がちょっとだけ面白い。

人間と吸血鬼のメロドラマも平凡な展開を見せるが、女子寮の絵作りに秀でているため、少女ホラー漫画のような世界観を味わうことができる。何よりも、主人公がイチャつくときに流れる楽曲「Strange Love」がファンタスティックでステキ。
 『恐怖の吸血美女』は『バンパイア・ラヴァーズ 』のそこそこのヒット(?)を受けて製作されたハマーの女吸血鬼もの第2作です。『バンパイア・ラヴァーズ』『ドラキュラ 血のしたたり』と合わせて「カーミラ・トリロジー」とか「カルンシュタイン・サーガ」とか呼ぶマニアの方もいらっしゃるようですね。

「ホラー映画製作の名門ハマー・フィルムが放つ吸血鬼映画の名作!1870年代にシュリダン・レ・ファニュによって書かれた『カーミラ』を原作にし、若い娘の血を浴びて復活したカーミラ=ミルカーラが、花嫁学校に入学、次々と若い娘を襲うという、本格的なホラー映画として、またヌード・シーンを取り入れた新しい試みのホラーとして、”ハマー”の名を高めた作品である。監督は吸血鬼映画のエポック的な作品『吸血鬼ドラキュラ』'58の脚本を担当したジミー・サングスター。正統派ホラー・ファン必見のビデオ!」(発売元:株式会社東北新社、販売元:キングレコード株式会社発売VHSスレーブの内容紹介より)

 続編なので前作でカルンシュタイン一族が滅んでから40年経った頃のお話です。村ではまた若い娘達が襲われて血を吸われる事件が起きていました。村人達はカルンシュタインの復活を噂しています。取材旅行でこの地にやってきていたプレイボーイのイギリス人怪奇小説作家レストレイジは、カルンシュタインの領地で運営されている花嫁学校に美しい娘ミアカーラが入るのを見ます。なんとかしてミアカーラをものにしようと花嫁学校に講師としてもぐりこんだレストレイジは、花嫁学校の恐ろしい秘密を知るようになります…。

 プロデューサーは『バンパイア・ラヴァーズ』に続きハリー・ファインとマイケル・スタイルで、まあ正統な続編と思ってもらえればいいんですが、監督はロイ・ウォード・ベイカーから脚本家として有名なジミー・サングスターに代わり(但し、この作品の脚本自体はサングスターではなく、チューダー・ゲイツが前作に続いて書いています)。元々この映画の監督は直前までテレンス・フィッシャーの予定だったのですが、フィッシャーが交通事故(運試しして道を渡ってまたもや車に轢かれた)に遭ったために交替したとのことです。

 前作では謎の存在だった黒服の男と伯爵夫人が、今作ではカルンシュタイン伯爵とその夫人であったことが冒頭からちゃんとわかるようになっています。もっとも前作とはカルンシュタイン家の吸血トリオは総替えされて配役が↓のように変わりました。

カーミラ(ミアカーラ):イングリッド・ピット→ユッテ・ステンスガード
伯爵夫人:ドーン・アダムス→バーバラ・ジェフォード
黒衣の男(実はカルンシュタイン伯爵):ジョン・フォーブス・ロバートソン→マイク・レイブン

 『バンパイア・ラヴァーズ』のイングリッド・ピットが原作(少女の姿をしています)とは違った熟女風(母親といくらも歳が違わないように見えます)の妖艶カーミラだったので、今回は原作に近づけるためにもっと若い女優さんに替えたのかな?と思いきや、実は単にピットが他の出演映画(ハマーのライバル会社、アミカス・プロ製作の『怪奇!血の滴る家』)の撮影が長引いたので出演不能になってしまったからだそうです。

 この映画でイングリッド・ピットの代役としてカーミラ(ミアカーラ,Mircalla)を演じたステンスガードは金髪の北欧美人で、映画冒頭から美しい裸体を惜しげもなく晒しています。体当たりの演技は高く評価できるのですが、下あごがしっかりとした顔つきで、私としてはちょっと好みではないので残念です。

 やはり、以前も書いたように同じ北欧美人なら『バンパイア・ラヴァーズ』にも出ているカーステン・リンドホルム(この映画でも冒頭から登場してますが、最初に殺される役!カーミラの生贄となる村娘の役です)にして欲しかったなぁと。でも、きっと脱がない女優さんだったので、主役にはなれなかったのでしょうね。女優は脱いでナンボ!というどこかの監督のようなことを当時のハマーでも言われていたのでしょうか。

 しっかり脱いで濡れ場にも挑戦し、牙まで付けて血まみれになったステンスガードさんは、日本ではまったく無名ですが、イギリスB級映画にはチョコチョコと出演していたようです。

 出演女優さんではカーステン・リンドホルム以外にも、『バンパイア・ラヴァーズ 』で最初の犠牲者となったローラを演じたピッパ・スティールが前作に引き続いて出演しています。彼女はカーミラ(ミアカーラ)のルームメイトのヤンキー娘役で、またしても健康的な裸(今度は夜中の湖で全裸になって泳ぐ!)を見せてくれるのですが、やはりカーミラの犠牲者になってしまいます。

 ピーター・カッシングの代役として花嫁学校の教師ジャイルズ・バートンを演じたラルフ・ベイツは、髪もべったりと撫で付けて嫌われ役に徹しています。まあ他の出演映画と違っていくらかは好感が持てる演技なのですが、ほとんど何の活躍もしないうちにカーミラの餌食になってしまいます。しかも自ら望んで血を吸われたのに棄てられるという、まさにハマー映画お得意の「犬死」(笑)です。永遠の命を望んだのに、全部血を吸われて絶命!こんなひどい役をカッシングさんにやらせようとしたのかと思うと、情けなくなりますが、もしかすると元々のシナリオでは違っていたのかもしれません。

 しかし、この映画のカーミラもひどい女ですね。自分の惚れた男以外は見向きもせずにゴミ扱い(笑)です。いや、元々化け物なのでそんなものでしょうか。あるいは人間の女の本性も同じでしょうか。

 そして、前作ではカーミラに対抗して頼れる男!と思わせながら、カーミラに色仕掛けで誘惑されてフニャフニャになってしまう単なる間抜けで腑抜けな執事役だったハーベイ・ホールが今回は刑事の役で再登場です。今度こそは活躍するか!?と思って観ていると、行方不明のヤンキー娘の死体を捜して井戸に目を付けたのはよかったのですが、物陰から見張っていたカルンシュタイン伯爵にロープを切られて井戸の底に落下!!(この落下シーンがまた笑えます、うわーっ!って)またしてもどうしようもない間抜けな役だったのでした。

 SPO製のDVDにはオーディオ・コメンタリーが収録されていて、監督のジミー・サングスターと体育教師役のスザンナ・リーが話しています。これが面白い!現場のドタバタ続きと出来上がった映画の不評できっと当時はかなりキズづいたと思われる二人なのですが、今となっては笑い話にしているようで、コメンタリーも大いに盛り上がっていました。

 この映画の英名は"LUST FOR A VAMPIRE"(ある吸血鬼への欲情)というまるでポルノ映画のようなものなのですが、コメンタリーでスザンナ・リーが言っていたように当初は"TO LOVE A VAMPIRE"(ある吸血鬼を愛すること)というものだったようです。要はこの映画は吸血鬼カーミラと相思相愛になってしまう男リチャード・レストレンジの悲劇を描いたものなのですね。リチャードはもしかしたら映画史上初めてヴァンパイアとセックスした男という位置づけなのでしょうか。

 ともかく女吸血鬼と人間の男との本格的な「濡れ場」があります。そこで唐突に流れる挿入歌(笑)「ストレンジ・ラブ(不思議な恋)」は当時ものすごく物議を醸したようです。何しろサングスター監督も知らなくて唖然としたとか、ラルフ・ベイツと観ていて二人で椅子に隠れたとか、スクリーンにモノが飛んだとか、どこまで本当のことかわかりませんが、プロデューサーサイドで勝手に決めてしまった曲で大騒動だったようですね。

 コメンタリーでは他に、サングスター監督がスウェーデン版も作るんだからね、とスザンナ・リーを騙して若い女の子達のヌード撮影(スザンナ・リーは脱がない女優さんですが、役の上で裸の女の子達と同じシーンに登場する必要があります)を進めたエピソードとか、交通事故で監督降板したテレンス・フィッシャーは実は度胸試しで道を横断していたとか、実は以前も同じ場所で一度事故に遭ってるとか、カルンシュタイン伯爵役のマイケル・レイブン(アミカスのジキルハイドもの『怪奇!
!二つの顔の男』にも出演しています)がアフレコで声を変えられた上に充血した眼のシーンにクリストファー・リーの目のアップを流用されて激怒したとか、そんな裏話がいっぱい聞けて楽しいです。

 有名俳優も出ていないからなのでしょうか、この映画は日本では劇場未公開でしたので、私はテレビ放映時が初見でした。マイク・レイヴンの伯爵役はなかなかいいんじゃない、と思ったのですが、ハマーなのにカッシングさんもリーさんも出ないこの映画にはさすがに物足りなさを感じたことを覚えています。英国でも公開当時は散々の評判だったようで、ハマーの汚点のように言う人もいたようです。

 当初の構想とはまったく違ったキャストとスタッフで作らざるを得なくなってしまった、運のない映画として世に出た『恐怖の吸血美女』は、それでも、21世紀に入ると『トワイライト』を代表とするロマンティック・ヴァンパイアブームが来たことにより再評価されてしまい(笑)、今はハマーが作った「ロマンティック・ホラー」の嚆矢(こうし)という位置づけになっているようです。もう、時はすべてを解決するんですね。とにかく残れば勝ちなんでしょうね。とにかく生き残ることが正義です。