neroli

悲しみよこんにちはのneroliのレビュー・感想・評価

悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)
4.0
■若い時に読んで、衝撃的だった本作と小説〜■
 
 
家にあった本作DVD。
久しぶり見てみました〜
 
確か、当時、小説も読んだような気もする、、。
これが18歳、フランソワーズ・サガンの処女作か〜
 
当時の私は、サガンに憧れ、サガンに関する本を色々読んだ気がする〜
懐かしい〜
 
 
 
主人公、セシール(ジーナ・セバーグ。
父レイモン(デイヴィッド・ニーヴン)は、愛人と娘を連れて南仏でのバカンス🏖
 
18歳のセシール側からしたら、父親のレイモンは、父親だけど”絶対的な恋人関係”だと無意識の中で確信している。
 
 
エルザという女優の女性は父親の女友達の一人。
よくいる女性なのでセシールからしたらノーマーク。
 
しかし、母の友達だった、デザイナーのアンヌ・ラルサン(デボラ・カー)という優雅な女性。
父親の心を揺るがしそうなステキな女性。
 
父親がその美しい中年女性アンヌと結婚すると決めたこと、アンヌが母親のように口出しをするようになったことで、アンヌに対して嫉妬と嫌悪感が混じった複雑な気持ちが生じ、復讐しようとする。
 
その結果は?
 
  
 


■若い時に名声を得た早熟サガンの精神的不安定さ■
 
 
サガンは「文学界のマドモワゼル・シャネル」と呼ばれ、莫大な収入を得たが、遊びまわり、浪費。
 
アルコール、薬物にまみれ、ギャンブル癖が治らず、破天荒な生活を続けた。
 
そして、無意識の自殺ともとれる自動車事故。
精神的に不安定と言える。
 
 
「悲しみよこんにちは」のセシールの父親は、サガンの実父がある程度のモデルになっているのでは?
 
サガンの実父は、会社の重役であったそう。
愛人が何人もいて、娘サガンのことも母親よりも溺愛していたのでは?
 
 
頭がいい普通の18歳で、このストーリーは思い浮かぶものではないし、ある程度の経験がないと書けないストーリーである。
 
実際、父親に愛人がいて母親との関係が悪化、
両親の喧嘩が絶えず、結果離婚など、、

それを見て育った子供は精神的に不安定な人格となる。
 

私は、毎日の診療で診ている。
 
 
neroli

neroli