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その女を殺せのatsukiのレビュー・感想・評価

その女を殺せ(1952年製作の映画)
5.0
世界一面白い映画。71分という簡潔さ。脚本、空間、演出、と画面が充実してる。車内の奥行きと扉の開閉や人物造形(巨漢と子供)でサスペンス。白の映える首飾りが暗殺者の足元に落下→パンアップすると黒で潰れた暗殺者の顔。トンネル照明による疑惑。電報を打つ音と列車の走行音の聴覚的マッチング〜爪研ぎと主連棒/連結棒のマッチカット。撃鉄を起こす〜レコードがかかる。窓に映ること=並走する車の緊迫感から犯人との対決まで。『ペット』のカメラ蹴りはこれのオマージュだったかもしれない。
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