2015.07.20 @ DVD
こんな素敵な映画があると知っていたらもっと早く観たかったー。だけど、このタイミングで観れたことが、あまりにもタイムリーで感慨深い。
フランスの移民問題を話の中核に添えて、時事問題(とは言え5年前の映画だから古いけどね)をストーリーに盛り込みながら、とてもユニークで面白く、そして心温まるラブコメディ。
まるで"人生はビギナーズ"のように現代を生きる男女が、惹かれ合い分かち合うことで、出生にコンプレックスを抱えた心の闇に光が差す。それでいて深刻な話にならないのが、天真爛漫なサラ・フォレスティエ演じるバイアの大胆不敵とも言える言動。彼女の理論は理解は出来ないんだけど、いつしかその情熱に根負けして拭うことが出来ない過去を憂いてなどいられない。
誰かのためにありたいと強く思う情熱が、長い歴史が持つタブーや憎しみまでも越え融解させる。その情熱こそが愛ということですか。いやー素晴らしいね。
モデルのような顔の小ささとスタイルの良さ、強い目力。ミステリアスな雰囲気も持ちつつ、愛嬌があって、強い意志と情熱があるサラ・フォレスティエという人は、現代の美の象徴的な存在だと思います。
