フランコによるスプラッター・エロスなゴシックホラー🌹✨

ポルトガルの街並みや海辺に立つ古城が不吉な雰囲気で素敵。悪い顔したハワード・ヴァーノンの開眼・眼力には笑う。フランケンシュタイン博士が創り上げた化け物が、全身メタルシルバー塗りたくってて何か変🤣美女たちのパーツを集め、美女の人造人間を作りあげるって素晴らしいんだけとも、日本盤は10分ちょっとカットされてるので残念

• #70年代
• #ポルトガル
• #スペイン
• #フランス
• #ジェス・フランコ
• #復讐

フランケンシュタイン博士の研究所を襲撃した催眠術師カリオストロが、若い娘の人体部位を使用した人造人間とフランケンシュタインの怪物をつがいにしようとする。スーパー人造人間の誕生を企てる策略者の暗躍を描いている、低予算ゴシック・ホラー。

蘇生術と催眠術が物語に都合よく利用されるので、「何でもアリじゃん！」というツッコミが止まらなくなるが、「ジェス・フランコ作品にそれを言うのは野暮なのよ！」と逆ツッコミを入れてくる、もう一人の自分がいる。

本編内容は、殺害されたフランケンシュタイン博士の娘が、父親の無念を晴らすべく、カリオストロの住処に乗り込むというもの。カリオストロのパートになると、愉快なゲテモノ・ショーが動き出すが、娘と捜査官のパートになると、ショーが停滞してしまう。

見世物的見地では、全身を銀色に塗っているだけの怪物と身体にモフモフを巻いているだけの「鳥女ちゃん」がキッチュで可愛い。即興演奏にしか聞こえないオルガン・サウンドもクリーピーで面白い。

フランケンシュタイン博士は、作り上げた全身銀粉塗りたくりの(笑)人造人間に、
生きた人間の脳を移植し、ウガウガながら言葉を発する事を可能にした。

そこへ現れた、催眠術使いの魔術師・カリオストロ。
博士を殺して、人造人間をお持ち帰り！

カリオストロは、実在の怪人物がモデルになっているそうで、
今作でもかなりアヤしい輩に設定されております。☆
彼を崇拝する教団の信者は、無表情で不気味。
タイトル通りドクロ面を被ったヤツもいます。

彼の右腕となる、怪鳥女のキャラが素晴らしくてですね…。(笑)
黒マントに全裸。所々が緑色の羽毛で覆われ、手の先には鋭いツメ。
常に目がアッチを向いてて、「キヨン！キヨン！」と怪鳥音を発し、
男を犯しながら喰ったり、拷問を見物しながら性的興奮に身をよじらせたり。☆
教団では、教祖の言葉を信者に伝える巫女的存在となっています。

フランケンシュタイン博士の娘(こちらも博士)は、父の死に不審を抱き、
こっそり掘り出した父の遺体を蘇生マシンに掛けて、クチを割らせます。
ほんの一分足らずという短時間しか蘇生できない上、ハァハァあぅあぅで、
「とっとと話せやコラ！」みたいな感じで、使い勝手の悪いモノ扱い。(笑)

カリオストロの仕業と判り、彼の元へ潜入するも、逆に催眠術を掛けられ、
悪事の片棒を担ぐハメとなります。

カリオストロの野望、それは……屈強な男の人造人間と、
選りすぐりのパーツを組み合わせて作り上げた絶世の人造美女を交配させて、
超人類を大量生産し、自分はその支配者となって、世界に君臨する事なのだ…！

…うん、どこかで観た話だね。(笑)
そんなこんなで、ついに完成した人造美女。
信者達が見守る中、いよいよ交配の儀式が始まる…！

野望を阻止するために活躍するのが、事件を捜査する警部なんですがね、
クライマックスで儀式を混乱させ、信者を片っ端から射殺します！(笑)
そして人造人間をそそのかし、怪鳥女との頂上決戦を実現させるのです…！

果たして、その行方は！？オチは！？
―――見逃す事、相成りませんぞ！！☆