後に2回アカデミー賞を受賞するミロシュ・フォアマンの長編デビュー作
話はタイトルの通りブロンド少女の放浪と軽い恋愛を描いた他愛のないものだけど、ドキュメンタリー的な撮影と演出がまさにチェコヌーヴェルヴァーグ然としたスタイルで今見ても面白く、美人もイケメンも登場しない点も妙にリアルで可笑しかったし、軍服を着たおっさんの間抜け具合も次作の火事だよカワイコちゃんを髣髴とさせる皮肉的要素があり、監督の人間性が垣間見えた
勿論リアルな作風ならそれで良いのかと言われたらそうではないのだけど、この映画に関してはそのリアルさとコメディ的可笑しさが調和して面白さを生んでいたため非常に楽しめた