ブロンドの恋の作品情報・感想・評価

ブロンドの恋1965年製作の映画)

LASKY JEDNE PLAVOVLASKY/The Loves of a Blonde

製作国:

上映時間:88分

ジャンル:

3.7

「ブロンドの恋」に投稿された感想・評価

まーゆ

まーゆの感想・評価

3.0
何もいうことはない“ただのヌーヴェルヴァーグごっこ!!!!!”
犬

犬の感想・評価

3.6
指輪

田舎の製靴工場で働く少女アンドゥラは、パーティーで知り合ったピアニストの青年と一夜を共にする
その後彼女は、彼を追ってプラハへと向かうが……

歌から始まる

男女の問題
少女の繊細な心情がなんとも言えませんでした

モノクロ

家族のドラマ
時代を感じます

ハナ・ブレチューバーの感じが良かったです
yuzu

yuzuの感想・評価

-
授業で鑑賞。テンポがじわっと笑かしにきてて良かった。当時のチェコの雰囲気がよく出てる。巡業にきたちょっとかっこいいピアニストの軽口を真に受けるアンデュラ、めちゃめちゃかわいくてかわいそう… 白黒ってこともあってライティングがすごく美しかった。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.8
「ブロンドの恋」

冒頭、1人の弾き語りの娘が歌う。女工の退職、工場の決断、兵士達の歓迎パーティー、3対3のテーブルでの会話、ワイン、ピアノ弾きの青年、手相、一夜を共に。今、夢と現実の話を女友達にする女の子の淡い恋の話が始まる…本作はミロス・フォアマンが1965年に監督したチェコスロヴァキア映画のロマン喜劇で、この度DVDボックスを購入して初鑑賞したが素晴らしい。この作品はチェコヌーベルバーグ時代の監督の傑作としてゴダールが大絶賛しているようだ。フォアマンと言えば「アマデウス」や「カッコーの巣の上で」が代表格だと思うが、この作品はとんでもなく素晴らしいモノクロ映画であった。80分と短いが、オープニングの可愛らしい弾き語りのギターショットは最初から記憶に残る。

この作品は、自分の友達にプラハまで男に会いに行ったって言う話をする冒頭から始まるんだけど、映画を最後まで見ていくと、それは事実とはちょっと異なる話になっていることがまずわかる。要するに、自分の夢を現実に入れ込んでいると言うことだ。そこら辺のユーモアがこの作品にとっては非常に大切で、見事な所である。ではそんな可愛い映画を紹介してみたいと思う。

さて、物語は小さな街の靴工場で働くアンドゥラは、本当の恋に憧れている女の子。一方靴工場では軍隊と工場側が、次々と辞めてしまう女工について何か解決策がないか頭を悩ませている。年頃の女子達のために軍隊を呼んで、パーティーを開く案が提出される。街にやってきた兵士たちを見てがっかりするアンドゥラと友達。声をかけてきたのはどれも中年の親父たちだけだった。でもアンジェラは偶然目があったピアニストが気になるご様子。パーティが終わると、彼女とピアニストのミルダは階段で少し会話をする。結局、彼女は誘われるまま一夜を過ごす…。

本作の冒頭は、ギター弾きの少女のショットで始まる。彼女はひたすらギターを弾いて時折カメラ目線になり歌を歌う。カメラはその音楽が流れる中、部屋をとらえる。ギターのショット、手のクローズアップ、そこには指輪を指から指にはめる場面が捉えられる。ダイヤモンドの本物の指輪でもらったと女性が話している。次のカットでは2人の女の子がベッドで寝転んで1枚の青年の写真を眺めている。彼氏だろうか、自分より頭半分背が高いと説明する。

続いて、雪の積もった森の中の描写に変わる。ネクタイが木に縛り付けられている。男と女が会話をする。これはどうやらベッドに寝転がっている女の子1人の思い出の回想シーンだ。男は鹿の鳴き声を聞いたことがあるか?こうやって鳴くんだと真似をする。彼女は微笑む。カットは現実に戻り、引き続き出来事を隣に寝ている女の子に話す。続いて、工場で女性ばかりが辞めてしまっていることに嘆いている工場関係者たちが会議をしている。

"ようこそ人民兵士の皆さん"と言う垂れ幕が掲げられ、そこには女工達の姿がある。外では歓迎の演奏が行われている。結局会議の結果、兵士たちを呼んでパーティーをして楽しまさせようと言う魂胆になった。列車に乗ってきた兵士たち、カメラはたった3両しかない短い列車を捉える。大勢の女の子たちが降りてくる兵士を見て笑っている。恥ずかしそうだ。兵士たちは進行する。女の子たちは予備兵で頭もハゲて中年のおっさんで期待はずれねと嘆く。

カメラは列をなして進む兵士たちを背後からとらえる(この時、行進曲的なものを兵士たちが歌っている)。場面は一気にパーティーへと移り変わる。そこではビールを飲む兵士、歌って踊る兵士、頬杖をつく兵士、冷めた目で眺める女の子たちがいる。兵士グループのテーブルでは女の子たちに声をかけようと話をしていて、女の子グループのテーブルでは私たちに声をかけようとしてるわよ、あの人たち…早くここを出ましょうと話している。そんな中、1人の女の子がふとピアノを弾いている男性と目が合う。彼女の名前はアンドゥラで、ピアノ弾いている青年はミルダと言う。

兵士の男性たちは女の子テーブルにワインのボトルを1本あげようと言って、それをボーイに頼んでテーブルに持っていってもらう。ところが違うテーブルに持っていってしまい、違う女の子達に気があると思われる。男性グループはショックを受ける。逆にボトルをもらったテーブルの女の子たちはにこやかな表情をする。そして先程の女の子グループのテーブルは良かったと安心している。そんで今度は男性グループがワインが持っていかれたテーブルを見るなと言い始める。気があると思われてしまうと…先程の違う女の子テーブルの子たちと逆転するのだ。

続いて、ボーイが間違えたことを指示され最初に渡そうとしていた女の子グループのテーブルにワインを置き始める。そして男性たちはその女の子グループのテーブルへとやってくる。1人の男性は自分の手から指輪を外しポッケにしまう。だが、その指輪が立った瞬間にポッケから落っこちて転がっていく。男性はその指輪を拾いに行く(ここまでの広いに行く流れはすごく面白い)。やがてパーティーも終わり静まり返った会場で女の子たちにワインを一気飲しろと男性たちが言う。

そしてワインを飲むものもいれば飲まない者もいる。やがて女の子たち3人は揃ってその場を立ち去る。アンドゥラはミルダとまた目が合う。女の子たちは化粧室(お手洗い)で先程の3人の兵士たちのことを語る。兵士たちも会場のテーブルでタバコを吸いながら女の子たちの話をする。そして手相を見てもらっているアンドゥラ。生命線を語っているミルダの2人の可愛らしい会話が映される…と簡単に説明するとこんな感じで、2人がそのまま一夜を過ごして部屋で裸になって愛し合う下りから物語が大体40分程度になり佳境に入る。

なるほど、これはゴダールが絶賛するのもわかる。思いっきり彼好みのヌーベルバーグの波を引いている。ミルダがベッドの上で繰り返し"プラダにいる恋人"と言うのをアンドゥラが口を塞いで戯れる姿がめちゃくちゃ好き。それから頭上ショットで2人の裸体と顔のクローズアップをとらえる画面構図もたまらない。そこからはひたすらダイアログ開始…ってな訳で、キュートで愛くるしい1本だ。


他にも印象的な場面で言うと、指輪はどうした論をひたすら繰り返す元カップルの言い争いのシーンも面白い。それと、会場一面埋め尽くされた人たちの密度感の構図も面白い。それから過保護なミルダの母親が小姑のようにうるさく息子に言ってて両親が眠る寝室のベッドで3人で川の字で寝たりする場面もすごいインパクトがある。それを全部覗いてるアンドゥラと全て内容聞かれているカットバック、彼女がショックのあまり泣いているシーンがギターの切ない音と共に慟哭する。

そしてそれが冒頭の現実へとカムバックするシークエンス、弾き語りのギターの優しいメロディーが映されるラストは感動もの。やっぱり1963年から68年までの基本的にモノクロで撮られた作品のチェコ・ニューウェーブとされている映画群は面白いものばかりである。特にイジー・メンツェルの「厳重に監視された列車」で見事アカデミー賞外国語映画賞受賞して、さらにクロスやカダールの「大通りの店」でも受賞しているため、こういったチェコ・ヌーベルバーグの作品が世に注目を集めた世代の1人としては、やはり65年にベネチア国際映画祭でもノミネートされたこの「ブランドの恋」と言うのは非常に重要な立ち位置なんだろうなと思う。

そもそもこの映画を見て分かるように、フォアマンと言う作家はどこかしらドキュメンタリー風な感じで映画を撮っている。それはやはりプロの俳優と言うよりかはアマチュアの俳優を使っていると言うところが大きいのかもしれない。ともあれ結果的には素晴らしい作品に出来上がっていて個人的には評価する。この作品はTSUTAYAのホームページを見る限りどうやら都内の大きなTSUTAYAではレンタルがあるらしい。なので気になる方は是非見てみてはいかがだろうか。
『カッコーの巣の上で』(1972)と『アマデウス』(1984)で二度オスカーに輝いたミロス・フォアマンの監督デビュー作。
思っていたのと全然違う!良い方に裏切られました。
こんなにコメディタッチが自然に出てくるとは前述二作を観て彼のファンになった私にはとても意外でした。

監督の出身地チェコの田舎町が舞台。
男の住人の数が少ない為なんとか女性達の流出を止めたい?という思惑のもと軍の予備軍を駐屯させる町。
軍の兵士達と町の製靴工場で働く女性達とのダンスパーティーが企画される。
若い女性達とオッサンばかりの兵士達とのこのパーティーの場面が実に面白い。

「なぁにこのオッサン達、ダッサイわねえ」
期待して足を運んだのに冴えないオヤジばかりだったので暗い表情の三人の女性陣のテーブル風景で早くも口元が緩んでしまう。

女性のテーブルに視線を送るハンス・オフト※似の男率いる三人の中年男のテーブルは「おい、あそこのテーブルがまあまあかわいいぜ」と消極的選択をしている。

イケてないオッサン三人衆とあんまり可愛くないギャル三人のテーブルの間で視線がクロスする場面の可笑しいこと。フォアマン監督はコメディセンス抜群でした。さりげなくこんなシーンを作れる巨匠あまり知りません。

その後も自然と笑わせられるシーンがありまして、基本は三人の女の子の内の一人のブロンドの女の子の恋物語だけれど、展開が予測不能のコメディでした。

※ハンス・オフト
サッカー日本代表がドーハの悲劇を経験した時の代表監督。
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

3.7
ミロス・フォアマンの作品ということで鑑賞。
地味な作品ではあるんだけど、美化されていないところが良いような。
傷付いても見栄っ張りな女の子が、友達に出来事を話してあげる場面がなんか好き。
EDEN

EDENの感想・評価

3.3
04/06/2020

音楽の使い方は好みだったけど最後のシーンでの青年の母親に対して「結局なんなんだよ」といううざったい気持ちしか浮かばず。
ミロス・フォアマン監督作品。
第二次対戦下チェコスロバキアのズルチ。戦争で町に男がおらず、女工が町から出てしまう状況になっていたため、製靴工場の責任者は軍隊の予備隊を町に招待する。中年の兵隊が多い中、ブロンド娘のアンドゥラは、パーティーでピアノ演奏していた青年ミルダが気になる話。

可愛らしく、微笑ましく笑えて、そして少し苦味がある作品。
パーティーで中年兵隊がアンドゥラ達を口説こうとするが思いきれず、いじいじ話しているのと、アンドゥラ達娘側が「あの兵隊たちがこっち見てるけど、ないわー」みたいなことを話しているのが、可愛らしく、可笑しかった。パーティーのシーンは同監督作品の『火事だよ!カワイ子ちゃん』を連想させた。

後半のミルダの家での、ミルダの親父と母親二人の会話がリアリティを感じさせ、そしてゆったりしているのがいい。お父さんの優しさを感じられる。
魔攻

魔攻の感想・評価

-
この監督が将来『カッコーの巣の上で』や『アマデウス』を撮るのかーって考えてたら色々と思うことがあった

このレビューはネタバレを含みます

チェコ・ニューウェーヴのなかでも最も重要な作品のひとつとされる一作
終始恋愛に関するぐだぐだ

ミロス・フォアマンの生きていた当時のチェコスロバキアからしてみれば、こういうそのへんの恋バナ(全体主義の退屈さに対するアンチみたいなのはちらちら見えるけど)みたいなストーリーすら新鮮だったのかもしれない
60年代中盤は世界中で流行ったラブソングが「君の手を握りたい」だった時代なわけだし

とはいってもコメディとして面白いし、おっさんが揉めてるシーンもピアニストのくずっぷりもわりかし現代に通じていて古すぎて見れないなんてことはない

ミロスフォアマンはとにかく「自由」にこだわる人だと感じていて、それは当時のチェコスロバキアを経験してるからに違いないと思う
とはいえ厳重に監視された列車もそうだけど、意外と昔の人も楽しく、そこそこ奔放にやってたのかなと思うとなんだか面白く感じられる

この映画におけるプロの役者とそうでない役者の混合はケン・ローチにも影響を与えているらしい