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ストライク・アップ・ザ・バンドのodyssのレビュー・感想・評価

3.2
【予定調和的なミュージカル】

ガーシュイン作曲でブロードウェイでヒットしたミュージカル(1927年)を映画化した作品。

ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランドが主演。

ミッキー・ルーニーは1920年生まれ。親が芸人だったので小さい時から子役として映画などで活躍し、この映画が作られた時はちょうど二十歳で、ジュディ・ガーランドと組んでミュージカル映画にたびたび出演しており、人気があったようだ。
ただ、アメリカ人男性としては小柄で、この映画で見てもジュディ・ガーランドのほうが明らかに背が高い。ウィキの日本語版はルーニーの身長を160センチとしているが、英語版には157センチと記してある。オードリー・ヘップバーン主演で名高い映画『ティファニーで朝食を』でおかしな日本人ユニオシを演じているのがルーニーだと言えば、なるほどと思う日本人も多いだろう。

それはさておき、本作品は高校生としてバンドリーダーをやりながらドラムも担当しているジミー(ミッキー・ルーニー)が、ガールフレンドのメアリー(ジュディ・ガーランド)の助けを借りながら夢を実現していく物語。

当時有名だったバンド・リーダーのポール・ホワイトマンが本人役でバンドと一緒に登場しており、演奏を披露している。ルーニーの演奏シーンやガーランドの歌唱シーンもあって、音楽的には充実している。

ただし筋書き的には、きわめて予定調和的で、特に最後のあたりはあっけない。

字幕の訳がお粗末で、Dukeを男爵としていたりする。
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