TAK44マグナム

サマーリーグのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

サマーリーグ(2001年製作の映画)
3.5
「ラストサマー」のフレディ・プリンゼ・Jr主演のスポーツ青春映画。
共演は、「スクリーム」で印象的だったマシュー・リラードや若くして亡くなってしまった「シン・シティ」のブリタニー・マーフィ、「ランボー」の横暴警官役がハマったブライアン・デネヒー、そして「ステルス」のジェシカ・ビールなど。

アマチュア野球リーグのチームでピッチャーを務めるライアン(フレディ・プリンゼ・Jr)は、豪腕だけどカッとなるとコントロールが悪くなる自滅型の選手。実力は申し分ないのに、いつも大事な局面で失敗している。
しかしこの夏はプロを目指す最後のチャンス。スカウトの前でベストなパフォーマンスを見せなければ後がない。
そんな中、上流階級の娘であるテンリー(ジェシカ・ビール)と出会い、両思いになるけれど・・・

というお話で、まあ良くあるタイプの映画ですね。
トム・クルーズがアメフトをやった「栄光の彼方に」やロブ・ロウがアイスホッケーをやった「栄光のエムブレム」みたいな感じですが、もう少し軽い雰囲気で現代的です。

人にとって大切なプライドや真実の愛を見失っていた主人公が、周囲の人々の応援の中で取り戻してゆきます。
ライアンは、まるで一人で人生と戦っているような気になっているわけですが、彼のまわりには理解しあえる恋人、誰よりも愛してくれている父親と兄、その実力を買ってくれている監督やスカウトマン、何かと助けてくれるチームメイトや幼馴染の親友たち・・・と、こんなリア充しないよってぐらいに、実は一緒に戦ってくれている人々で溢れているんですね。
それに気付き、ライアンは大切な試合に臨みます。

クライマックスの展開は、いかにも甘酸っぱい青春映画っていう感じですが、夢のような話ばかりでなく意外と現実的だったりして、着地点は悪くないです。
その後の人生でも色々あるんでしょうけれど、この青春の大切な時期に得た自信があれば、ライアンもきっと大丈夫なんではないでしょうか。

個人的にはライアンの父親の台詞、「プライドは金持ちだけのものじゃない」が気に入りました。その通りです!(苦笑)

ジェシカ・ビールは、この映画でも抜群のスタイルの良さを見せつけています。
初登場のシーンからして水着です。肉感的でありながらもウエストは意外と細くて、もうヤバイっす!(笑)
そのあともヘソ出しルックとか、Tシャツで泳ぐとか、サービス満点。若かりし頃のジェシカ・ビール目当てで観る分にも期待に添える映画だと言えます。

青春映画に付き物のエッセンスは、下らない下ネタなど色々と出てきますが、あくまで野球メインなので割とあっさり目。
なので麻薬ネタとか過剰な濡れ場とかは無いので、女性にも優しい仕様。ご安心を。
笑えて、ほろっときて、ちょいとハッピーな気分に浸れる佳作です。