日下勉

仁義の墓場の日下勉のレビュー・感想・評価

仁義の墓場(1975年製作の映画)
3.5
傑作かというと、いろいろ物語としては雑なところもありこの映画に対しての世評の高さは正直同意しかねるところは多々ある。
第一渡哲也演じる石川力男がなぜあんなに暴力的な破滅に突き進む人間になったのか、また多岐川裕美はあのように犯された上に理不尽な扱いをされて唯々諾々と渡哲也を支えているのか、まったく解らない。(共依存って言ってしまえば簡単なんだけど)
それでも大阪、釜ケ崎のドヤで芹明香とヘロインに溺れるシーンは虚無感たっぷりで忘れられない。
このシーンだけでもこの映画を観る価値はある。
日下勉

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