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イカリエ-XB1のTenKasSのレビュー・感想・評価

イカリエ-XB1(1963年製作の映画)
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先ず、ズデニェク・リシュカの音楽が非常に良い。他にも短編作品の音楽を100本単位で担当しているよう。

製作年を鑑みた時に驚くべきは、
宇宙船内にジム、ダンスフロア、食堂がある生活感。
恋愛、出産といった人間の営みをSFに取り入れる巧さ。
パトリックという『禁断の惑星』的なロボット描写の時代的な拙さ(これがかわいらしいわけだが…)が旧式(80年間使っている)と言う設定のもと説得力を持っていることなど。

放射能に対する批判的な目線が出てくるのが政治的なエッセンスだが、レムの原作はもっと政治的らしい。

チェコでは50年代には西側の映画は完全にシャットアウト。60年代になると少し緩和されたらしい。
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