TAK44マグナム

ミミズバーガーのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ミミズバーガー(1975年製作の映画)
2.7
かつて魯山人は言った。
「ミミズの声を聞きたくばミミズを食することだ」
(↑大ウソ)


テッド・V・マイクルズ製作による、ミミズを食ったらミミズ人間になっちゃったというカルト映画。
テッド・V・マイクルズと言えば、他には人間をミンチにしてネコに食べさせてしまうという、タイトルもズバリ「人間ミンチ」や、ルチャドールみたいなマスクを被った連中が悪さをする「アストロゾンビーズ」
等が有名ですが、中でも一番メジャーなのが本作でしょう。

監督・脚本・主演はハーブ・ロビンスというオッサン。
演出はボロボロ、音楽はホンワカ、出てくる人すべてが大根演技。
ミミズをぶった切って、針金か何かを芯にして直立させたりしてます。
ミミズにとっては鬼畜!

オープニングは、楽しそうなミミズのイラストと能天気な音楽で始まります。
沼地の開発に反対するミミズLove!なオッサンが、みんなにミミズを食べさせてミミズ人間にしてしまうのですが、ついには自分も・・・という、頭がおかしい人が書いたとしか思えないお話。
一応、ちゃんとストーリーらしきものはありますが、そんなものはゴミです!
ミミズを食べたら、なぜか下半身だけミミズになる、それだけ!
あとは、ミミズの踊り食いを口元どアップで延々と見せる悪趣味に付き合わされるのDEATH!
ちなみに、ミミズを口にはいれても決して噛みはしないのが笑えます。
そりゃあ、そんなゲテモノ趣味にそうそう付き合えませんよね。
口にいれるだけで、どれだけギャラがでたのか気になりますが。

どうして水もほとんどない沼地?に、軽装でキャンプにくるのか?
地面にランチの皿を直におくようなサービスで、どうしてみんな喜んで食べるのか?
どうしてミミズが混じっているのが分からずにホットドッグやハンバーガーを食べるのか(百歩ゆずってパスタは分かりますが・・・)?
そもそも、ミミズを食べたらどうしてミミズ人間になってしまうのか?
・・・多種多様な疑問が頭をよぎりますが、いちいち気にしてはいけないのです。
そんなのは、まさしく時間の無駄!
あまり細かいこと言ってるとモテませんよ!

雄のミミズ人間が釣り竿を使ってオッサンを釣り上げる場面も、とてつもなく狂ってますがオカシイなんて思ってはいけません。
彼らも雌のミミズ人間と子孫を残そうと必死なのです。

放火しようとしたらタバコを吸うのにマッチを使っちゃって火をつけられないというコントや、捕まえた女子に突然ポエミーな愛の告白をはじめるオッサンなど、わけがわからない場面が次から次へと繰り出され、いつの間にか脳味噌がノックアウトされているという衝撃の問題作。

風呂に入っていても、トイレでウ◯コしている時も、いかなる時もミミズのことしか考えられないというミミズ中毒の諸君!
ミミズ映画ならコレがオススメです!
みんな〜!ミミズになってゴロゴロ転がろうじゃありませんか!


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