しゅうへい

ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだのしゅうへいのレビュー・感想・評価

3.0
「バイオテクノロジーで甦った謎の最強戦士!悟天、トランクス!フルパワーで立ち向え!!」

天下一武道会で優勝したミスターサタンに約束の賄賂を迫る18号。そこにかつてのライバル、ジャガーが挑戦状を持ってきた。ひょんなことから悟天とトランクスが加わり共にジャガーの屋敷へ向かうサタンだが、ジャガーはバイオ戦士を作り出しており、その中には細胞から蘇生された強敵ブロリーもいた。

夏休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!!わくわくハートの夏休み』、『スラムダンク 全国制覇だ! 桜木花道』。

ブロリーにまつわる第1作目は悟空を、第2作目は悟飯を、第3作目である今作は悟天をメインにブロリーと戦うというコンセプトの元に制作された旧ブロリー三部作の最終作。時系列としては「劇中で18号がミスター・サタンに、優勝賞金を渡せと迫る点から天下一武道会終了後だろう。だがこの時期、超戦士達は魔人ブウ戦で大忙しのハズ。劇場版ならではの物語」とのこと。

前作に引き続き登場する祈祷師が発端でブロリーが復活。2度あることは3度ある。公開当時もブロリー人気が伺える。ブロリー相手に誰も太刀打ちできるわけがなく、一般人が従えられるわけもなく、屋敷もろとも壊滅状態。ブロリー本人ではなくDNAによって生み出されたバイオ兵器、恐らく弱体化されていた?のが救いだった。

クリリンは縁の下の力持ち。唯一全作出番があったクリリン。1作目は戦力外の仲間の援護、2作目は瀕死の悟飯を救い、今作では妻の窮地に駆けつけた。地球人最強の男は自分の立ち位置を理解して、何より作品の痒いところに手が届く便利屋。18号との惚気も夫婦愛もファン歓喜!

何度倒しても甦り襲いかかるブロリーは『13日の金曜日』ジェイソンかのよう。ビジュアルは宮崎駿の巨神兵。「カカロットォー!」すら声が出せない復讐の念だけが宿る溶解兵器。天下一武道会の優勝賞金2000万ゼニーのその後と、最終的に1億ゼニーにまで膨れ上がるまでの様子が描かれていたのが良かった。ベジータは一作目から姿すら見せず、奴がトラウマとなっているようだ…(笑)。
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