男はくらいよ監督さそり

ブラジルから来た少年の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

ブラジルから来た少年(1978年製作の映画)
5.0
えええええ?これが1978年の映画?今まで見てなかった事を恥じた大傑作。
って未公開作だったのか?何故?
流石は猿の惑星、パピヨン、パットン大戦車軍団のフランクリンJシャフナー監督だ。派手な見せ場は無いがストーリー展開とテンポの良いサスペンス演出で一気に観てしまう面白さ。クローンとネオナチと言う題材を40年前に扱った着眼点の早さ!
ヒトラーそのもののグレゴリーペックが凄い!ローマの休日、アラバマ物語の善人がここでは冷酷な元ナチの残酷医師という悪役を完璧に演じる。
それを憎みナチスを追うユダヤ人のローレンスオリビエ。マラソンマンではナチスの残党だったが、ここでは正反対の役。こんなヨボヨボの爺さんが大丈夫なの?って不安になるが優秀。
この二人の対決が凄い!ジジイ同士が取っ組み合いの殺し合い。
脇役のジャームズメイソン、ブルーノガンツ、若きスティーブグッテンバーグも良い。
何よりもブラジルから来た少年が強烈!
時代を超えた傑作。今は人権問題やらで絶対に作れないだろう。