まっと

赤目四十八瀧心中未遂のまっとのネタバレレビュー・内容・結末

赤目四十八瀧心中未遂(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

久々に観たけどやっぱなんか知らんけどめちゃくちゃ好き

カタギじゃない兄貴がいる女と一晩寝て「もう命はないかも、でもこの町から逃げるつもりはなかったキリッッッ」てここまでで一番決意こもったナレーション言う生島さん……そんな生島さんが「来るな」と願ってしまうロッカーの下り……運命の女と出会って勝手に幻想見て勝手に破滅する男 でもその男に心の救いをちょっと得てしまう女 好きだ……

私はどん詰まりの男たちの映画が好きでそういう男らは大体どん詰まったまま小汚くサヨナラしちゃいますが アヤさんは死体を見せない猫のようにそっと消える
アヤさんはどこかで生きているのかも もう野垂れ死んだのかも もしかしたらあそこですでに滝に攫われていたのかも でもそうやって彼女に幻想を見るのも何だか男の目線だよなあ アヤさんは生き伸びただけ おそらく終幕後の生島さんがしたであろうと同じに、どこかでもう幻想とは関係なく生きる もしくは死ぬ 小汚く
オフィーリアなんて幻想だよ そんな綺麗に死んでたまるかよ みんなモツの詰まった糞袋だよ 生島さんはいいからはよ現実見ろ(生島さんへの敵意だけ増幅している)

あと今回はセイコ姉さんにものすごくキュンキュンとしちゃうタイミングだったようです
「いっぺん自分の口からこのことを話したかった」って、なんかすごく、生きた人の言葉なんだろうなあ……「私がいたらいけない話かい」と言えるように生きたいよなあ……好きだなあ……

新明解マジで「勢いよく」って書いてあるのかな 我が家もう辞書なんてないから確かめらんないよ 気になるわ〜
まっと

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