赤目四十八瀧心中未遂の作品情報・感想・評価

「赤目四十八瀧心中未遂」に投稿された感想・評価

kei

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4.9
荒戸源次郎の作品はいつも独特な雰囲気がある。鈴木清順の大正三部作からそんなにおいがする。個人的には好きな作品です。
まこと

まことの感想・評価

3.4
"あかめしじゅうやたきしんじゅうみすい" と読みます

赤目四十八瀧心中未遂、青目四十八瀧心中未遂、黄目四十八瀧心中未遂 etc...


早口言葉みたいなこの映画は、寺島しのぶ初主演映画にして日本アカデミー主演女優賞を受賞した作品


人には生きていける場所と生きていけない場所がある

その表現方法としてはやや冗長気味ではあるけど、和テイストの演出や突飛な役柄なども手伝ってだいぶ奇異な映画に仕上がっている

失うものが何もない人は、強いと決まってるわけじゃない

手放したくないものが突然できた時の自分の荒ぶる気持ちにのみ込まれそうになることがある

そしてこれだけは死んでも失えないという重圧に不意に苛まれるようになる

その重圧というのは自分の中に残り続ける

残酷に自分の中に留まり続ける
AKIRA

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4.0
娼婦が山手線の駅名を唱えるシーンでご飯10杯いける( ゚д゚)
otom

otomの感想・評価

3.0
車谷長吉の原作を読み返したので、再鑑賞。高度経済成長期の中で身を崩すと云うのが肝な気もするので、USJの看板が見えたりすると萎える。美女設定で寺島しのぶもちょっと萎える。ツィゴイネルワイゼン的雰囲気に持って行きたいのは分かるけれども残念ではある。どうしたって底辺入りができないインテリ男の苦しさ、心の動きはあまり描かれていない様に思われる。原作が素晴らしいだけに残念。まずまず。
独特の世界観があって面白い。
寺島しのぶさんの美しさに目が釘付け。
大阪弁も上手。
日本アカデミー賞最優秀女優賞。
納得です。
hiromi

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4.8
中毒性ある。
観終わった後々まで鮮明に思いだされるシーンがあって、印象深い。
逆に小説まだ読んでなくてそれどころか監督が誰かとかも全く調べもせず、この作品はこの作品、とどこか私の中で完結している。

当時富山で唯一単館系映画上映していた富山松竹にて。
coro

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3.4
凝った映像。その映像に囚われ過ぎてしまい、原作の持つ異常なまでに濃密なリアリズムを希釈してしまっているのが惜しい。
あやみ

あやみの感想・評価

4.0
何じゃこの映画、こんな映画見たことないって当時驚いた。そんで今年赤目四十八滝行ってきた。
みー

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1.5
新井浩文目当てで、結構前からクリップしていた作品。
冒頭の美しい自然の四季をめくりめくるシーンに、これから始まるであろうじっとりとしたストーリーの対比か!
なんてみていたら、主人公がでてきてギョッとした。
大西信満さん、本当苦手な俳優。
歩くその姿も演技してる?違和感。
大根役者だなーと改めて。
ストーリーも、ジメッとしたなかにえっ?ギャグ?みたいなん入ってきて、笑えないし好みの作品ではない。
肝心の新井浩文は相変わらずの鋭い眼光と聞き取れないくらいの激しいなまりがよかった。
直木賞を受賞した車谷長吉の長編小説を映画化。
家族、友人、仕事を全て捨て去り世捨て人のように流され尼崎に流れ着いた主人公の生島。
無能と自虐し、生きる気力すら感じられない生島は焼鳥屋を営む勢子と出会い、毎日何もなく汚いアパートの一室で、ひたすら臓物を串に刺す仕事を与えられる。
アパートの住人は、末端のヤクザ者や部屋に客を連れ込む中年の娼婦など、その日その日を底辺で生きる人間ばかり。
尼崎に親しみを込めてアマと呼ぶ住人からは、余所者である生島は異物でしかなく、疎まれ、行動は監視され…

とまあ、こんな感じで物語は始まるんだけど、とにかく最悪かつ劣悪な環境でひたすら臓物を串に刺し続け、周りからは敵意を向けられる閉鎖感はうまく描かれていたと思う。
臓物や娼婦の部屋での出来事など、この辺りからすでに「死」というイメージを感じさせられる。
生きる気力が感じられなかった主人公に、そういう鬱屈した感情が溜まっていく過程があったからこそ、ふたりで心中への逃避をする事となるアヤとのセックスシーンが全てを吐き出すかのように激しく生々しさを感じさせ、映像にパワーがあった。
(実際、生島もアヤを抱いた事で殺されてもいいやって感じながら吐き出したみたいだし)
これらが丁寧に描かれていたので、生を感じて、心中という死(開放)への目標に向けて逃避を始めるシーンからは明るさの溢れる映像美が開放感を感じさせてくれ、清々しい。
それゆえに、終わり方は再び闇の中へ落とされた気分にさせられ見応え抜群の傑作だったと思う。
アヤが選んだ結末、そこに至るまでの葛藤と生島が「生」を求めた心理を考えると楽しい。
合掌の一文字が、頭から離れない。
よい映画だった。