相変わらずの自分の悪いクセで原作を先に読んでると相違点にばかり意識がいってしまうのだが、アヤちゃんが生島より年上というだけでもう雰囲気が違い過ぎる 内田裕也は出てるとそれだけで見てて面白いが、比較的…
>>続きを読む徹底的にリアルに人間の生とはこんなにも人を惹きつけるものなのだ、とあらためて感じさせる一作でした。
生とは汚く、生々しく、醜く、みじめで、重々しく、しかし輝いているもので、それをしっかりと描けば十分…
【都市の漂流物】
主演の寺島しのぶが廣木隆一の『ヴァイブレータ』と共にブレイクしたキッカケでもある作品で、原作は車谷長吉の小説。(既読済み)
これは車谷の原作小説よりも遥かに面白い。荒戸源次郎監…
荒戸源次郎の監督2作目。原作の世界観の映像化に成功している。尼ヶ崎のいかがわしさ。与一の低賃金の内職、焼き鳥の臓物串刺しの狂気。そして、寺島しのぶ演じる綾の不思議な存在感は、本作を支える魅力である。…
>>続きを読む【親の七光り】
荒戸源次郎監督作品。
大阪の裏町のボロアパートに住む男女が、赤目四十八瀧に心中行をするが、未遂に終わる話。
脇役の内田裕也や大楠道代は悪くないと思うものの、肝腎のヒロイン寺島…
結構へヴィーな159分です。
自分の存在価値を失った男と泥の中で可憐に咲く花のような情熱的な女。
そんな二人の情念の逃亡の顛末。
釜ヶ崎(大阪市西成区にある日本一の日雇い労働者の町)から、
知人…
まごうことなき傑作だった。
終盤、赤目四十八滝にて、夜を薄くつんざく花火とその色彩に染まる寺島しのぶの白い頬を観て、私は涙を流してしまった。
良い意味で精彩を欠いた鈴木清順のような映画だった。
…
キャスト陣からして、浪漫三部作☝️水色がかった画面や水琴窟のような音楽(監修も三部作の人)、朴念仁な主人公の行動が常にほかの登場人物に把握されてるところなどまさに陽炎座。主人公が一心に串打ちするうち…
>>続きを読むゆえあって私は現在無職なので、自分は「社会的な幽霊」であると感じる。平日昼間に自由に出歩けるし、縛るものが金銭の制限しかない。だから、主人公とヒロインがばっちりなタイミングで2人とも(ある意味で)「…
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