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笑いながら泣きやがれのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

笑いながら泣きやがれ(2009年製作の映画)
2.9
スタンダップコメディアンのジョーイは、妻と離婚し、コカイン中毒で人生崖っぷち。
そんな時、士官学校時代の友人フランクと出会う。ある日突然記憶に無い傷害罪で逮捕されてしまうジョーイは、ややこしい事態に巻き込まれてゆく…というサスペンススリラー。

ジョーイのネタは日常的な出来事を揶揄や卑下、下ネタでウケたりで地元ではほどほど人気を取ってはいるらしい。マネージャーも付いている。ステージで、出会ったばかりのフランクとゴス娘(実はフランクの恋人)をいじったもんだから、気まずいったらあらしゃない。しかしこれがちょっとした動機を産むことに。

記憶にない傷害罪から保釈金出してくれたのはフランク。住むところも提供してくれた。そしてフランクは「同窓会に来てくれ」と誘う。
最初ジョーイは断わるが、断り切れず同行することに。
しかしジョーイが連れてこられたのは何処かの老人ホーム、そしてフランクはそこから老人を無断で連れ出してきた。
同窓会は?
一体どうゆうこと?

老人は元士官学校時代の先生、いまは認知症。それが許せないフランク。
何故なら彼は彼にレイプされていたから。
そしてジョーイも。
80名の生徒が被害にあっていたらしいが、ジョーイには記憶がない。

何か切っ掛けかは作中では不明ですが、過去の精算と復讐をしたくなったフランクは、ジョーイを巻き込み、復讐を果たそうとした模様。
しかし相手は認知症のじいさまときたもんだ。
復讐するにも今更…が残る。

小品ですが、こじんまりとまとまったサスペンスだと思います。
幼少の記憶は辛い。ジョーイはステージで、フランクは犯人と向き合うことで折り合いをつけてゆくのかも。
渋い話でした。