生きろ。
生と死の永劫輪廻の世の中で、常に人の業は人以外も容易く滅ぼしていく。その報いは必ず受けるにも関わらず、過ちには気づけない。
恐ろしい運命は突然襲ってきてどんなにもがいても向かう先は苦しく辛い。それでも、その運命に流されるのか、向かっていくのか。アシタカのその生き様にひたすらに心を掴まれる。
スタジオジブリ作品のなかでというか全ての作品の中で1番自分の核を占めている作品。この映画を劇場で見れる日が来るとは…。最初に流れてくるアシタカせっ記で全身が震えました。。最高すぎる。。
こんな前に作られた作品なのに全然古くないどころか、災害が増える日本の中でよりこの作品の重要性というかメッセージ性は強く重い。
自然や地球を守ることよりも、便利さとこれまでの進歩を捨てられない我々に訪れる未来は間違いなく破滅であり、その未来は思ってるよりもずっと近い。それなのに。
どうしても捨てられないんだよなあ……
訪れるそのときに、醜く生きるしかない。
環境保護を訴えるだけの作品ではなく、人の醜さを浮き彫りにしている面が強いのかなと何十回目の鑑賞にして価値観が少し変わった。
アシタカやサンのように、生きられるのだろうか。
生きろというメッセージに背中を押されたくなったらまた戻ってくる
