壮大なテーマと
見合うテーマ曲、やはり
久石譲は天才です。
そして拘りの描写。
監督が引退したくなる気持ちがわかるほど
詰まりまくった内容です。
ワンカットすら見逃さず
指図するからこそ、こういった
大作が出来上がるんですね。
神とは？日本の歴史になぞっている為、
本作はファンタジーだけに留まりません。
当時からひっそりと隠れ里などで
過ごしたであろう人たち、
下々から地侍、蝦夷一族や帝の勅令。
今までのほんわかとした
誰もが楽しめるジブリ作品から、
完全にわかる人だけご覧下さいと
大人向けに振り切った監督と
プロデューサーに拍手。
あくまで主役はアシタカです。
マーケティング戦略で、タイトルから
サンになりますが、どうみても
彼女は脇役です。
今の時代、呪いや祟りは
軽く扱われがちです。
某大ヒットしたアニメのように、
作者の意図に反して
子供まで真似する作品にまで
なったものもありますが、
本作は子供にはトラウマが
残るでありましょう。
だからちゃんとR指定です。
有名な神社や森林に足を踏み入れると
脳内で再生されるアシタカせっ記。
それほど見事に印象操作された
数々の描写は見事としかいえません。
当時子供だった歴史好きの皆さん、
さあご堪能あれ！
