イチロヲ

吸盤男オクトマンのイチロヲのレビュー・感想・評価

吸盤男オクトマン(1971年製作の映画)
2.5
メキシコ海域を調査する研究者チームが、放射線の影響を受けたタコの化け物と遭遇してしまう。50年代のクラシカルなスタイルを踏襲している、モンスター・ホラー映画。

監督・脚本を務めているのは、1954年度「大アマゾンの半魚人」の脚本家ハリー・エセックス。特殊メイクを務めているのは、後の大物リック・ベイカー。期待が高まる布陣だが、肝心の中身はキッチュなクラシカル路線に収まっている。

登場するモンスターは、タコの突然変異体という設定。なぜか足の数が減っており、普通に二足歩行するため、タコの中に入っている「魂」が見えてくる。ゴッドマンとクレクレタコラを足したような、膝カックンに見舞われること請け合い。

サーカスに売り飛ばして云々という話が出てくるが、残念ながら都会パートには突入せず。メキシコの山岳、砂漠地帯でチマチマとやるだけのドラマで終わってしまう。「70年代グラインドハウス」の空気感を得ながら鑑賞するスタイルが最良。
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