明石です

ボディ・スナッチャー/恐怖の街の明石ですのレビュー・感想・評価

4.6
街の住人が宇宙からきた未知の生命体に身体を乗っ取られ、別の人間に代わっている!しかし見かけは同じなので誰も気づかない、、そんな恐怖に陥れられた街のお話。監督は『ダーティハリー』や『仮面の報酬』のドン・シーゲル。着色されたカラー版も存在するとのことですが、私が見たのはモノクロ版でした。

何度もリメイクされてるSFの古典的名作ですが、今の目で見ると、SF映画の肝でもあるSFXの出来栄えがかなり前時代的。えんどう豆のさやみたいな入れ物(これが絶妙にチープで最初笑っちゃった)から偽物のボディが出てくる描写は、さやは笑っちゃうし身体はマネキン感満載なのに、シナリオや役者さんの演技が素晴らしくて、そのチープ感に作品の質を損なわせてないのが凄い。原作と脚本のパワーを思い知らされる。本作の脚本家、誰かと思ったら『仮面の報酬』と『過去を逃れて』を手掛けた人だったのか、、道理で!!

あもシーンの進行に合わせて主人公の独白がナラティブとして挿入される演出大好き。最近は見なくなった分、かえって昔の映画の価値かも。観終わった後に、映画って素敵だなあ、と思わせてくれる映画ってほんとうに素敵だと思う。これはリメイク作品も全部見る。
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