マーティン・マクドナーが監督かと思って観たんだけど、彼は製作総指揮だけで、監督・脚本は兄のジョン・マイケル・マクドナーだった…。
弟の「ヒットマンズ・レイクエム」や「セブン・サイコパス」同様、非マッチョなクライム・トラジコメディでありブロマンス・バディ映画。兄弟で同じようなのばっか撮ってる。
思ったことをすぐ口にしてしまう警官(主人公)を「ヒットマンズ・レクイエム」にも出てたブレンダン・グリーソンが演じてるもんで、勝手にマーティン監督作だと思い込んでた。
製作総指揮に名を連ねているドン・チードルが、相棒のFBI捜査官を演じている他、マーク・ストロングも出てたりします。
ゲラゲラ笑えるドタバタしたコメディではなく、寂しげな雰囲気の中たまにクスッと笑う感じです。
かたやアイルランド、かたやイギリスですが、そっち方面でいい加減な田舎警官と外から来たよそ者のカルチャーギャップバディ物といえば嫌が応にも「ホット・ファズ」を思い出しますが、笑わせ方は全然違います。
正直、弟の方が撮ってたらもうちょっと面白かったのかなー…という出来ではあります。派手ではない中でも漂わせてほしい高揚感とか、ブロマンスとしてのイチャイチャが足りない。ラストシーンはすごくイイと思うんですけどね。
あと、FBIの花形といえば行動科学課というイメージを植え付けて、その影響下にある映画やドラマも引き連れて、直接的に作品名を出さなくてもそれへの言及だと気づかせてしまう「羊たちの沈黙」って凄いなと思った。
で、邦題の“西部の相棒”ってナニ??