にょいりん

風に濡れた女のにょいりんのレビュー・感想・評価

風に濡れた女(2016年製作の映画)
4.0
煩悩とは避けようと思えば思う程に心が囚われてしまうもののようです。

この映画は女断ちをする為に山奥で一人隠遁生活を送ろうとする男の前に突然、溢れ出る様にエロスを垂れ流しながら性欲の権化のような女が現れる場面から始まります。そしてこの女は野獣の様に激しく誘惑というには凶暴過ぎる仕方で男を惑わせます。次第にジンジンと欲望が高まってくるのをなんとか耐える男と攻め手を強める女とのせめぎ合い果て、はじける様に始まる性欲ほとばしる決闘の様なラブシーンは非常に濃厚なんですが「性」というよりは「生」を感じて熱い気持ちになりました。

また、ヒロイン役の間宮夕貴はハッキリとした美人ではないですが、骨太そうな体型と少しハスキーな声がキャラクターにマッチしていて圧倒的な魅力を放っていました。主人公を演じる永岡佑もガタイが良いので、その2人のラブシーンの絡みは力強くて、アクション映画を観ている様な格好良さと身体表現の美しさがありました。