天豆てんまめ

風に濡れた女の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

風に濡れた女(2016年製作の映画)
3.6
繊細な映画が多い塩田明彦監督てこんなカラッとした作品取るんだと驚いた。にっかつロマンポルノのリブート作品で本作が一番評判が良かった気がするが、片田舎の森林とカフェを舞台に、全編開放的でバカっぽいノリで面白い。自然の中で性欲解放礼賛映画か? 笑 ヒッピー文化的フリーセックスの郷愁か? 冒頭から自転車で海に突っ込み、びしょ濡れになってTシャツを脱ぎ現れる(脈絡不要のアホな登場 笑)主演の間宮夕貴の自由さ、野性味、なりふり構わなさ、黒い長髪をなびかせ、猛獣のようなセクシーさは新鮮。この作品で彼女をその年一の女優に挙げた映画評論家も結構いたが、確か映画賞を取ってからしばらくして急に事務所を辞めてフリー改名。枡田幸希という名になったみたいだけど稀有な魅力があったので活躍してほしい。相手役の永岡佑もいい味ある。元舞台演出家が自然回帰したものの、元々もてあました性欲を彼女によって引き出されるが、荒々しくもなぜか爽やかな俳優 笑 うまいと思った。塩田監督の公開中のさよならくちびるも面白そう。