ふじたけ

狼の時刻のふじたけのレビュー・感想・評価

狼の時刻(1966年製作の映画)
4.7
記念すべきベルイマン10作目。一風変わったオープニングで、この映画は普通の映画にはない面白いものを見せてくれるに違いないと確信。ペルソナとかでみせてくれたように。その期待通り、白のパーティーシーンでのカットを割らずにカメラを振りまくるカメラワークは斬新だし、少年のシーンも城でのシーンも面白い見せ方でよかった。
強い愛は肉体と精神の垣根を破壊し、永遠を望む。しかし、人間の間には自分にすら見えない透明な壁があり、醜さや矛盾を誰しもが抱えており、相手との合一は不可能だ。もしも永遠が訪れたとしても、その時愛は無意味となるであろう。愛はいつしか苦痛となり、愛自身を破壊しようとするが、それでも愛することはやめられない。
どうするのがいいんでしょうね?手を繋いで一緒に歩くのが一番なのかもね。
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