TAK44マグナム

殺戮職人芝刈男のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

殺戮職人芝刈男(2003年製作の映画)
1.9
映画史上No.1の無能警察が出てきます!


元大リーグのピッチャーだったらしい人が映画デビューしたらアルバトロスのポンコツホラーだった・・・というB、いやC級映画。
しかも出番の半分は特殊メイクなんで誰でもいいじゃねえか!という按配がいかにもアルバトロス製!


どっかのゴルフ場。
そこには全身火だるまにされ復讐を誓う殺人鬼が潜んでいるという伝説がありました。
「バーニング」のバンボロじゃないよ、芝刈男ですよ!
でもって、よせばいいのに馬鹿な若者たち(やたらとゲイの話しかしない奴とか)が夜に忍び込んでパーティ(このパーティがマジで楽しそうでも何でもない)をいつもの様に開きます。
偉大なるワンパターン!
当然、謎の芝刈男によって次々と刈られてゆくお馬鹿さんたち。
ヒロインが逃げ回り、助けに来た主人公。
そこで恐るべき芝刈男の秘密が解き明かされてしまうのでした!


これは疑う余地もなくコメディですね。
音楽も怖さが微塵にもないし。
一応、犯人が誰だか分からないようにミスリードしようと奮闘しているのはわかるのですが、それよりも別の理由から真犯人がまさかあいつとは・・・と思ってしまうので、ある意味反則でしょ、これ。
だって、あいつにあんな事できるかな??無理っしょ!って普通なら考えますよ。

殺し技はそれなりに多岐にわたってますけれど、インパクトはあまり無かったです。
グロさも低レベルだし。肝心な瞬間に場面が切り替わる、いつものパターン。
ホールカッター(グリーンにカップを開ける道具)を使った殺害は、他の映画ではあまり見られないし、まあまあでしたが。
テニスマシンの場面は無理がありすぎだし、ほとんどお笑い。
あんな真っ直ぐに釘が飛ぶか!
一応、首チョンパもあれば血もピューピュー飛びますが、前時代的な演出が目につきましたね。

そんな本編よりも、劇中映画の「ミルクマン」の方が非常に気になりましたよ。
どうやら死の淵から蘇った変態オヤジがカワイコちゃんを捕まえてきてはオッパイに牛乳を垂らしたりしている映画なのですが、さっぱり怖さなんて伝わってこないのに観ている連中がビクッ!としていたりして、どこが怖いのかを是非知りたい・・・というか、そんな劇中映画を一生懸命撮っているぐらいなら本編にもう少しやる気をだして取り組め!と言いたい所存。マジで!

ラストはまさかのお涙頂戴路線!
でも、主人公カップルのTPOのわきまえのなさにドン引きです!

総合するとですね、観る必要は全く無いし、なんならWikipediaを読んだほうが数倍面白いという怪作でありました。