これインド映画じゃありませんよ🤪
《一年生》
実は今日でようやくフィルマで、ダラダラとレビュー始めて一年が経ちました。
経年は自然現象ですので特に記念日でもなんでもありませんが、一言お礼を。
適当にやれているのは、たわごとに付き合ってくださる良心的なフォロワーの皆様のおかげです🙇♂️ありがとうございます
一年前の今日、「キラー・オブ・ザ・フラワームーン」をレビューしてからここまでの年間鑑賞数のレポートと雑記を、末尾に簡単に記しておきました。
間もなくレビュー200本目になるので、メモリアルはそこでチョイスするとして、通過点はなるべく変な作品を。
これは砂漠にひとりで放置されたくらい心細くなる厄介な作品です…
【ザ・シャウト/さまよえる幻響】
変奇な映画と言えば、意外とクセになるのがポーランドの奇才イエジー・スコリモフスキー監督の作品。(ならない人も多いとは思いますが)
中でも最高に道に迷わされるような、筋書きのあるドラマでありながら、不条理感高めの作品。
《挑発》
スコリモフスキー監督の作品群がカンヌやヴェネツィアで受賞してきたのは不条理よりも、このような挑発度数が非常に高いことと、いつの間にかドラマの空間に引き摺り込まれているという画作りと語り口、繰り返す衝撃によるところが大きい。
《殺人シャウト》
これは、叫び声で人を殺せる技をアボリジニ族から伝授されたという暑苦しいオッサン(アラン・ベイツ)が、ある夫婦(ジョン・ハート、スザンナ・ヨーク)の家に上がり込んで、一宿一飯どころか、図々しく居座り、家長の如き偉そうな態度で振る舞い始め、挙句になんと人妻を寝取る。
寝取られる隙を見せる旦那も旦那だが、ヒゲ男のえげつない欲望に押し切られて、隙を与えてしまった際の女性の身持ちの悪さも大概なもので、なんだよこの人たち…となってしまう。
《不穏なリアリティ》
こんな現実直視の構図こそがスコリモフスキーで、居心地が悪くなるくらい派手に絶叫するオッサンの荘厳なる開放感にまみれたような姿のおぞましいことよ。
だって聞いたことのない空気をつんざく絶叫がもう最悪…どういう周波数だ。
やだなぁこんなオッサンと知り合ったりしたら…という映画。
◾️雑記 『1年間のウォッチャーズレポート』
▶︎初レビュー2023.10/22〜2024.10.22
⚫︎レビュー数:198(新作154 .過去作44)
・内映画館鑑賞:157本
⚫︎未レビュー数:77(内配信41 .ソフト36)
※映画作品、ドラマ以外
⚫︎未レビュードラマ《アニメ込》配信(22)TV(6)
※ドラマはほぼレビューしてません
⚫︎マーキング
5.0(34)4.5(52)4.0(64)
3.5(32)3.0( 9)2.5( 3)0( 2)
《本数や点数より大事にしていること》
わたしの評価の点数など相変わらずどうでも良くて、取るに足りません。
最初から感じていたのですが、フィルマの平均点数はシビアな視点の方が多いのか?総じて他より低いので、凡駄は別として何かを感じた作品は、いくらかでも底上げしようと高めに付加しているだけです。
《基準としていること》
そんなことより自分の映画鑑賞の基準は、たったひとつ。
「ファーストシーンとラストシーンを思い出せるか?」です。
理由もたったひとつ、作り手である監督やライターは、作家もそうですが、ファーストシーンとラストシーンは、おそらく最大限のイメージを集中して創造し、何度も繰り返し考え抜いて、映像化する作品の理想値を必死で形にしているからです。
でも、ボヤッと観ているとすぐに忘れますよね🫠
《ディテール》
あと、個人的に大好きなのは、ストーリーと関係ない、むしろ無くても話はつながるような無駄なシーン。元々傍役やディテールが大好きなので、変なシーンほど作り手の唯一無二の個性を感じます。
ストーリーが面白くなくても、傍役やディテールが忘れられない作品は無数にあります。
毎回そんなことを思いながら映画を観ています。