タイトルどおり精神科医だって憂鬱だよって話。
ケビンスペイシーがLAセレブを相手にする精神科医ヘンリーを演じてる。彼のところにやってくる患者さんや周囲の人との群像劇形式。
希望の映画に出れない俳優、潔癖症で神経質なプロデューサー、脚本家の卵、歌手などなど。
他人にアドバイスする立場のヘンリー、実はこの作り上げた自分に辟易してる様子。他人の精神状態を心配するより自分は大丈夫なのか?と言いたくなる。
自分に似た心の闇をもってる人と少しずつ心を通わせていくあたりはとてもよかったんだけど、他の患者のエピソードは残念ながらほとんど印象に残らないほど薄い。
ヘンリーと女子高生、脚本家の卵これだけでストーリー進めても全然OKだったんじゃないかな。
ロビンウィリアムズも出てきたけどカメオ出演みたいなもんだった
ケビンスペイシーの鬱っぷり、げっそり疲れきった容姿、焦点の合わない目でボーっとする様子、突然TVでカミングアウトなど、彼の憂鬱な演技を堪能するにはとてもいい。
ハリウッドに構える精神科医を通して映画界の人々の虚構のうらの現実の様子を皮肉った、という見方もできるかもしれない。